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ブログ移転しました!→ 知財部員を辞めた人のブログ < http://ume-patent.com > 社会人7年目の知財担当者がつづるブログです!2012年に大手メーカーの知財部からIT系企業の法務部に転職。知財担当者の日常や知財実務、書評、キャリアプラン等が主なネタ。
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プロフィール
c302f6a6.jpg UME(管理人)

某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。

ご意見、ご感想、相互リンクの申し出などお気軽にご連絡下さい!
(なお、確認するまで時間がかかるおそれがあるので、直にブログにコメントして頂いた方が確実です。)
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2010/12/10 (Fri)
先日、国際標準に関するセミナーに出席しました。

今回が3回目で、標準セミナーシリーズの最終回でした。

講師は、金沢工業大学の上條由紀子先生、一橋大学の江藤学先生、東洋大学の山田肇先生でした。
そして、モデレーターは前回、前々回同様、東大の妹尾堅一郎先生。

今回は、各講師が10分程度、標準人材に関するプレゼンをした後に、全員でパネルディスカッションをやるというスタイルでした。

私が覚えているトピックを挙げると以下のようです。

・国際交渉を除いて、標準の専門家はいらない。
標準をツールとして使える人材が必要。

・国際標準化は政治交渉の場。
会議のルールを知らないと大変不利になる。

・(国際交渉の場の)専門家育成は、長期ある必要がある。
標準の世界でコミュニティーが形成されるため。

・標準人材を育成するためのマテリアル(教材)が全く足りていない。

・標準も知財も産業競争力のため。
標準が自己目的化するのは危険。


個人的に印象に残ったのが、山田先生がおっしゃていた、国際会議は「ロバーツの会議規則」というものに則って行われるという話でした。
英米では学校で、このロバーツの会議規則を教育しているそうですが、日本では知っている人は皆無・・・。
(もちろん、私もその場で初めて知りました。)

やはり、日本はこういうところが弱いですね。

逆に、中国や韓国は、諸外国の標準に関する文献を集めたり、人材育成のために国際標準会議の場に若手を送り込んだりしているそうで、国家として戦略的に取り組んでいます。

それから、「標準が自己目的化してしまってはいけない」というのは、各先生が口々におっしゃっていたことでした。
標準を取ることで、産業競争力が強くなるのか、ということを第一に考えなければならないということですね。


各先生とも話がおもしろく、是非個別の講義を聴いてみたいと思いました。
今回で3回にわたる標準セミナーは終わったわけですが、非常に得るものが大きかったです!

これからは標準の分野が熱いということが良く分かりました。
自分も将来的に、何か標準に関わる仕事ができれば良いなと思います。

■関連
第1回「国際標準と知財マネジメント」
第2回「事業競争力と国際標準化・知財マネジメント」

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2010/11/28 (Sun)
先日、企業弁理士懇親会なるものに行ってきました。

その名の通り、企業に勤めている弁理士が集まる交流会というか飲み会。
私がこの会に参加するのは、今回で2回目です。
(ちなみに、全体としては、今回で第5回目なんだとか)

前回お会いした方もいたし、今回新たにお話しできた方もいて、非常に楽しく過ごすことができました。


やはり、この会は刺激になりますね!

企業内弁理士とはいえ、その会社がやっている事業は様々ですし、知財部以外の部署の方もいらっしゃるので、参加者のバックグラウンドに意外とバラエティがあります。
それぞれの方の勤めている会社の事業や、仕事の内容を聞くだけで、おもしろいです。

その様な話に交じって、近くにいらっしゃった方がたまたまそうだったのか、今回は、将来どうするよ?みたいな話題が多かった気がします。
今いる組織でやっていくのか?、弁理士の資格をより活かせる事務所に行くのか?、それとももっと違う道に行くのか?

この手のトピックは、まさに私が関心を抱いている(むしろ、考えない日は無い!?)ところなので、非常に関心を持って聞かせてもらいました。

とはいえ、結局は自分で考えて判断しなければならないことではあるんですがね・・・。


今回も有意義な時間を過ごすことができました!
主催して頂いた方に感謝の意を表しつつ。

■関連
企業弁理士懇親会
 
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2010/11/25 (Thu)
今日は、知財とは関係ない記事で。


先日、4泊5日でシンガポールに行ってきました。
東京に出張ついでに、そのまま羽田空港まで直行!
羽田で夜を明かして、翌日の午前6時発の便でシンガポールへという、強行日程でした。

シンガポールでは、一通り名所を回ってきたので、その様子を一部お伝えしようと思います。

067.jpg
シンガポールの大人の溜まり場、Clarke Quayです。川沿いにおしゃれな飲食店やバーが立ち並び、すごくいい雰囲気。
 



110.jpgロープウェイに乗って、リゾート地であるsentosa島へ。写真の通り、ロープウェイが本土と島との間にかかっており、海の真上を通るのでなかなかスリリングです。



270.jpg今年の2月にオープンしたばかりのsentosa島のカジノ。バカラ、ブラックジャック、スロット等のメジャーどころが一通り揃っており、さらにはバンドの生演奏があったりと、中はかなり賑わっていました。中国人の比率が異常に高かったです(笑)

216.jpg世界最大と謳われるJurong Bird Park。ここの凄いところは、鳥かごを外から眺めるのではなく、かごの中に人を入れてしまえという発想の展示の仕方。トロピカルなかんじの鳥を間近で見ることができました。


295.jpgアジアの中でもかなり評判が高いと言われる、シンガポール国立大学(National University of Singapore)に潜入。写真は、キャンパス内にある果物屋(!)です。さすがシンガポールだけあって、学生に凄く多様性がありました。



342.jpgお約束のマーライオンです(笑)すっかり行くのを忘れてて、最終日に慌てて立ち寄りました。世界3大がっかりの一つと言われるくらいなので、全く期待して無かったんですが、意外に大きくてびっくり。


シンガポールは予想以上に都会であり、さらに清潔で、サービスのレベルも高く、人も親切でした。
ほんといい国だなぁと思いましたね。


最後に、帰国後に自分が考えたことを一つ。

シンガポールでは、中華系、マレー系、インド系、欧米人など、あらゆる人種が混在しています。
それらが、一定の調和をとって、このような住み良い社会を形成しているのは、本当に素晴らしいことだと思いました。

国家の一つの理想形である!と言うと、言い過ぎでしょうか?

逆に、日本は国民があまりに均質です。
その結果として、異質なものに対する許容性が極端に低い。

これが、私が帰国してから、日本が非常に息苦しいと感じるようになった理由だと思います。

日本に最も足りないのは、diversityではないか?
そして、この点が、世界がフラット化した現代においては、大きな弱点となるのではないか?

色々と考えさせられる旅でした。

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2010/11/12 (Fri)
先日、国際標準に関するセミナーに出席しました。

今回が2回目。
講師は、東大の小川紘一先生でした。

(ちなみに、前回の様子はこちら。講師は丸島先生。)

セミナーの内容をかいつまんで言うと、以下のようです。
(例によって、私の理解力の無さによって、小川先生の真意と異なっている部分があるかもしれませんが、あしからず・・・。)


日本はこれまで、①多額の研究費を投資し、②大量の研究者を育成し、③特許登録数が世界トップであり、イノベーションに対して官民合わせて多額の投資を行ってきた。

それにもかかわらず、日本はGDPはマイナス成長、雇用も-300万人と、上記の取り組みが全くビジネスに結びついていない。

これは、研究開発に多額の費用をかけ、それを大量の特許で保護するという、伝統的な知財マネジメントが通用しなくなってきているということである。

すなわち、国際標準化が進むことにより、オープン国際分業化が進み、瞬時に技術が伝播してしまう。
このような環境においては、圧倒的な数の特許を取得しても、その効果は知財コストを僅かに減少させるのみであり、人件費等の間接費を下げ、トータルコストを徹底的に削減している企業には太刀打ちできない。

特にエレクトロニクス等のオープン分業化しつつある(すなわち、パーツがモジュール化し、製品がパーツの組み立てでできてしまう)産業分野では、イノベーション投資が結びつかなくなっている。

しかしながら、わずかなに勝ち組企業も存在し、そのパターンは大きく2つに分けられる。

一つが、パーツ同士の擦り合わせが必要な製品を製造している企業で、これにはデジカメや自動車がある。
(この対極にあるのが、パソコン等の組み合わせ型の製品)

もう一つが、インテルに代表されるタイプのビジネスモデルである。
インテルは、DRAMやHDD等の他のパーツとのインターフェース部分をオープン標準化する一方で、MPUをブラックボックス化しており、この部分は徹底的にクローズにしている。
これはオープン標準化を巧妙に駆使した戦略であり、これからの時代の普遍的な勝ちパターンである。


小川先生の講義を聴いて、私が衝撃的に感じた点が2つあります。

まず、多くの日本企業において、大量の研究開発費が、わずかな知財コストのダウンにしか寄与していない点です。
逆に言えば、知財コストが少々かかっても、研究費等を削減し、トータルのコストをより下げれば、勝負ができるということであり、私の常識を大きく覆えされました。

そして、もう一つは、一端モジュール化してしまった製品においては、もはや間接費の高い日本企業には勝ち目が無いということです。
現在は擦り合わせが必要な製品であっても、標準化の流れの中で、モジュール化が進んでいく可能性があり(パソコンは元々、擦り合わせ型の製品だった)、日本のわずかな勝ち組企業も将来的には負け組になってしまうのではないかと思いました。

自分が勤めている会社の製品はすでにモジュール化しているのか、あるいはこれからしていくのかということを考えて、非常に危機感を感じました。

非常に考えさせられるセミナーでしたね。

■関連
第1回「国際標準と知財マネジメント」
第3回「知財マネジメント人材と標準マネジメント人材」

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2010/11/06 (Sat)
35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書 就・転職の絶対原則を知る (ちくま新書) 久々に本の紹介でもしてみたいと思います。

タイトルは、「35歳までに読むキャリアの教科書」!

別に知財に関係がある本というわけではありませんが、色々と考えさせられたので、取り上げることにしました。

著者は、渡辺正裕氏。
My News Japanというニュースサイトを運営されている方です。


本書の大まかな内容は、以下の様です。


仕事選びにおいては、自己の「動機」と「能力」の両方にマッチした仕事を選択するべき。
動機又は能力のどちらか(あるいは両方)に合っていない仕事に就いてしまうと、不幸なキャリアになってしまう。

しかし、特に仕事へのコア動機は、実際に仕事を経験しないと顕在化してこないので、新卒時の就職で必ずしも自分に合った仕事に就けるわけではない。
その場合、転職(あるいは会社内での異動)を行って、自分の適性がどこにあるのかを探っていく必要がある。

ただし、30歳を過ぎると、転職市場での人的資本のポテンシャルが急激に低下していくので、思い切ったジョブチェンジが可能な20代のうちに積極的に動いて、自分のコア動機を明確にしておくべき。
そして、社会人10年目くらいまでに、動機と能力の両方にマッチした仕事にたどり着くべきである。


本書では、何人かのビジネスパーソンの体験談を挙げ、彼らがどの様にしてジョブチェンジしながら、動機と能力に合った仕事を見つけ出していったのかが書かれています。

人によって、様々な思いや背景があって、千差万別のキャリアを歩んでおり、こういう仕事の選び方もあるのか!こういうキャリアもありなのか!と、非常に興味深かったです。


本書を読んで、ふと考えました。

果たして知財の仕事は、自分の動機及び能力に合致した仕事なのかな?と。

私は、新卒で、知財というある意味特殊な職業についたわけですが、やはり学生の頃思い描いていた知財の仕事というのと実際の知財業務とには若干ズレがありました。

3年にわたってこの仕事を経験した中で、自分は何がやりたくて、何がやりたくないのかが多少なりとも見えてきたのかなと。

次回は、ここらへんについて考察してみようと思います。

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3 具体的で使えるが、一周遅れ。これからは、仕事力を磨くだけでは良きキャリアを築けないのではないか。
5 こんなキャリアの本が欲しかった
5 若手ビジネスパーソン向け
5 若者必読の書
 

■関連

「キャリアアップ」のバカヤロー
会社を辞めます
転職の際のエージェント選び
転職の企業選びで考えたこと
転職の企業選びで考えたこと2
2010/10/18 (Mon)
先日、久々に大学時代の友人と会いました。

彼は、中国で翻訳の仕事をやっています。
所用で一時帰国したので、その機会に会うことになったわけです。

直に会ったのは2,3年ぶりだったと思いますが、元気そうでした。

とりあえず、お互いの近況に始まり、仕事の話、中国の国内事情、さらには中国におけるネットビジネスの展望(実はこれが一番盛り上がったのですが、ここでは割愛)にまで話が及びました。

彼の事務所では、知財関連の翻訳の仕事が結構多いらしく、日中の特許法とか知財実務について興味を持っていたので、そこらへんについて話したりしました。

いや~、非常に刺激的な時間でしたね!


ちなみに、彼は、大学卒業後、単身中国に渡り、現地で翻訳をしながら生計を立てている強者です。

そして、今回知って驚いたのですが、なんと彼は前社長から翻訳事務所を引き継いで、社長をやってるんだとか!!

まだまだ小さな会社なんだそうですが、同い年の人間が異国でそんなことをやっているとは、本当に凄いなぁと思いました。

方や、私はと言えば、しょぼいサラリーマンに甘んじているわけで・・・。
やはりリスクを取らないとデカいことはできないなぁと感じている今日この頃です。

なんにしても、彼にはさらにがんばってもらいたいですね!
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