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ブログ移転しました!→ 知財部員を辞めた人のブログ < http://ume-patent.com > 社会人7年目の知財担当者がつづるブログです!2012年に大手メーカーの知財部からIT系企業の法務部に転職。知財担当者の日常や知財実務、書評、キャリアプラン等が主なネタ。
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プロフィール
c302f6a6.jpg UME(管理人)

某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。

ご意見、ご感想、相互リンクの申し出などお気軽にご連絡下さい!
(なお、確認するまで時間がかかるおそれがあるので、直にブログにコメントして頂いた方が確実です。)
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2014/03/05 (Wed)
積み気味になっていた本をようやく読み終えました。

ヘンリー幸田氏の「なぜ、日本の知財は儲からない 」です。
歴史から米国の知財ビジネス、知財戦略など幅広いトピックが網羅されており、面白かったです。

移転先のブログの方で、詳細なレビューを書いているので、是非ご覧下さい。

なぜ、日本の知財は儲からない



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2014/01/27 (Mon)
すばらしき特殊特許の世界
稲森謙太郎氏の待望の新刊が出たので、ご紹介します。

すばらしき特殊特許の世界 」です。

稲森氏は、過去にも「知られざる特殊特許の世界 」や「女子大生マイの特許ファイル 」で多くの特殊特許を紹介していますが、本書で紹介される特殊特許はほとんど新ネタ!

過去に稲森氏の作品を読んだことがある方でも問題無く楽しめます。

本書で紹介されている特殊特許としては、
・ダウンタウンの松ちゃん発明の目覚まし時計
・秋元康発明のAKB恋愛ゲーム
・iPS騒動でマスコミからバッシングされた森口尚史発明の特許
・東野圭吾発明のガリレオ風特許
などなど、非常に興味深そうな特許がずらり。

その中で個人的に好きなのは、「人と人の好き嫌いに関する生物科学的反応の規則性を応用した結婚情報提供システム」ですかね。
人は自分と形質の異なる人と惹かれ合うという普遍的統計的規則性(?)に着目し、それを応用した結婚情報システムとすることで 特許になった(!)発明なのですが、中身が秀逸です。

明細書によれば、上記の規則性を調査するために、発明者は約10年間にわたり全国の観光地やデパートなどで、夫婦を「失礼にならぬ程度に注意深く観察」したそうです。
観察においては、「下りエスカレーター前の観察調査が効果的」だったり、「デジカメを取りまくって帰宅してゆっくり観察したケースもよかった」とのこと(笑)
発明者の情熱が端々に現れており、胸に来るものがあります。


さらに、本書では、特殊特許を紹介するだけにとどまらず、
・越後製菓 v. サトウ食品の切り餅特許事件
・アップル v. サムスンの特許闘争
・ニッスイの塩味冷凍枝豆特許を巡る騒動
など、話題の特許関連事件の解説も入っており、時事ネタもバッチリ抑えることができます。

やはり特筆されるべきなのは、著者が本書で紹介されるほぼ全ての特許の発明者や出願人に対して取材を試みており、出願の経緯などを丹念に聞き出していることです。

特殊特許を出願するだけあってどの発明者も一癖も二癖も三癖もあるのですが、そんな発明者とのインタビュー部分は手に汗を握るところがあり、まさに本書の醍醐味と言える部分でしょう!

なお、今回は、特許査定を受けた発明をメインに紹介しているためか、稲森氏の過去の著作に比べると比較的まともな発明が多い印象を受けました。

もっとぶっ飛んだ発明を知りたいという方は、稲森氏の「知られざる特殊特許の世界 」をお読み下さい(笑)


最後に、本書は特許の知識ゼロの人が読んでも十分楽しめますし、特許について興味を持つきっかけとしてすごく良いと思います。
また、実務に疲れた特許関係者が息抜きに読むのもおすすめでしょう(笑)

◼︎関連
女子大生マイの特許ファイル
知られざる特殊特許の世界
勝手に使うな!知的所有権のトンデモ話

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2013/12/08 (Sun)
最近出た知財本を読みましたので、ご紹介したいと思います。

タイトルは、「NPE訴訟と新知財戦略 日本企業が米国式特許ビジネスで成長するために 」で、著者はダニエル・ マクドナルド氏。
マクドナルド氏は、アメリカの弁護士で、知財訴訟の第一人者だそうです。

NPE訴訟と新知財戦略 日本企業が米国式特許ビジネスで成長するために

本書は、NPE(パテントトロール)から訴訟を起こされた場合に、被告(企業)がどのように対策をしたら良いのかというところにフォーカスして書かれています。

以下、自分が本書を読んでなるほどと思った点をまとめます。

◾︎予防
・標準に注意:NPEは標準化で使われる技術をカバーする特許を探すことが多い。
・NPEは公開情報に基づいて、企業を選ぶ。自社のHPに必要以上に技術を開示しない。
・訴訟を起こされていないうちに、文書の破棄・保管規定を整理し、運用しておく。
   →訴訟の際の電子証拠開示(eディスカバリ)における負担を軽減できる。

◾︎NPEに訴えられたら
・裁判の早い段階で損害賠償額を算定し、裁判の進行に合わせて見積もりをアップデートする。
   →NPEは通常、高い損害賠償額をふっかけてくる。事前に算定しておくことで、それよりもはるかに少ない額を逆提案することができる。
・NPEの訴えに合理的根拠がないこと(合理的根拠の提出を求めること)を裁判の早い段階で通知しておく。
→被告が勝訴した場合に、弁護士費用を回収できる根拠になる。
・先行文献を探し、特許が無効である旨を通知しておく。
・NPEを逆提訴。反トラスト法違反を根拠に。
・PTOに再審査請求をする。裁判所よりもPTOの方が特許が無効になる可能性がはるかに高い。

◾︎損害賠償額の算定
・最近の裁判では、特許の対象となっている商業的に価格を特定できる最小構成部分を特定し、それをベースに算出することが推奨されている。
・最近では、同じ特許に関する他のライセンス契約の内容(ライセンス料)が適切な特許使用料を算出するための基準として重視されるようになってきた。

◾︎その他、NPE訴訟におけるTips
・独自の特許を取得しておく:陪審に対して、原告の特許とは違う、あるいはより優れた技術を被告が使っているというアピールになる。(法律的には抗弁にならないが。。)
・裁判以外の解決方法:NPEと直接対話することで、ビジネス取引(NPEが欲しがっている特許を売却するなど)で解決できる可能性がある。

本書を読んで、NPEとの訴訟においては、特許を侵害しているか、特許が無効であるかといった観点だけでなく、損害賠償額や裁判費用をいかに減らすかという点が非常に大事なんだなぁと感じました。
そしてそのためには、1にも2にも訴訟を提起された際の初動が肝心であるということを学びました。

本書は、NPE訴訟におけるベーシックな内容を解説したものとなっており、実務で警告状や訴訟を対応されている方であれば、当たり前だと思える内容も多いかもしれません。
しかしながら、NPEに対応するために知っておくべき必要最小限の知識や方法論が非常に簡潔にまとめられており、分かりやすいです。

また、ページ数はそれほど多くなく、サクッと読めるので、おすすめです!

NPE訴訟と新知財戦略 日本企業が米国式特許ビジネスで成長するために
ダニエル・マクドナルド(著) 佐々木 隆仁(編・訳) 杉浦 和彦(編・訳)
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売り上げランキング: 179,300

◾︎関連
パテントトロール
死蔵特許
知財の利回り
2013/11/07 (Thu)
知的財産教育協会(知的財産管理技能検定を運営している社団法人です)が発行しているIPマネジメントレビューという雑誌、最近知りました。

IPマネジメントレビュー 10号

2013年9月号が「ゲームと知的財産」 という特集を組んでおり、これにひかれて初購入。

ゲーム業界に関係の深い実務家のコメントが多く載っていてなかなか興味深かったです。

自分的に興味を惹かれた点は以下の様です。

・オンラインゲームで、ファンがゲームサーバを丸ごとコピーしたという事例があった。無償でやっていたので、どういう対応をするべきか難しかった。
→ゲーム業界だとこんなことまで起こるのかと。。

・ゲームファンが、クラウドファンディングによって大規模に資金を募り二次創作を行うという事例が出てきている。
→クラウドファンディングというやり方で、実際にお金が集まってしまうところが興味深かった。無断で二次創作を行うという点では、通常の同人作品と同じだが、おおっぴらに且つ大規模に金を集めているのが企業的には見過ごせないポイント。通常の二次創作の処分との切り分けが難しそう。

・釣りゲーム事件の判決によって、ゲーム性(ゲームの仕組みやシステム)を著作権で保護することは難しいということが明らかになった。これによって今後は特許によってゲーム性を保護していく傾向になるのでは?実際、セガがレベルファイブの「イナズマイレブン」を特許侵害で訴える事件が起きている。

・「米国のビデオゲームに関する知的財産訴訟の動向」は、米国におけるゲーム業界の訴訟事件がコンパクトにまとまっており、参考になった。LodsysはAppleのアプリ内課金の機能についてアプリディベロッパーに警告を行った。これにより、ディベロッパーがappstoreからアプリを引き上げる事態に。
→特許の権利行使の相手として、あえてディベロッパーを選んだのが興味深い。プラットフォーマーに対する対応としてこういうやり方があるのかと思った。

IPマネジメントレビューは今月号しか見たことがないので何とも言えませんが、結構ビジネスよりの記事が多くて、企業の知財担当者向けだなぁと思いました。

個人的には法律よりの話よりも興味があるところです。

これを機に定期的に読んで見てもいいかなと思った次第。

IPマネジメントレビュー 10号
知的財産教育協会
アップロード

2013/07/03 (Wed)
今回紹介するのが、佐久間健氏の「特許と危機管理: アップルとサムスンの特許を巡る武闘裁判 」です。

特許と危機管理: アップルとサムスンの特許を巡る武闘裁判

春ぐらいに店先で見つけて購入したのですが 、プライベートで諸々時間が取られ、読み終えるまでにずいぶん時間がかかってしまいました。

本書では、タイトルにあるように、危機管理という観点から特許にまつわる諸問題について書かれています。
具体的には、国内外における特許訴訟の事例、米国における特許訴訟の基礎知識、国際標準化など。

さらに、副題にあるように、アップルとサムスンの裁判についてかなりの紙面を割いて紹介しています。



本書の前半では特許侵害による訴訟リスク、特に過去に日本企業が巻き込まれた特許訴訟について書かれています。

TI(テキサスインスツルメンツ)が半導体の特許で日本企業数社を訴えた事件や、ハネウェルがAFの特許でミノルタなどを訴えた事件など、一昔前の有名な事件が一通り網羅されており、結構参考になりました。


しかし、本書のメインのトピックであるはずの、アップルとサムスンの訴訟合戦についての章がかなりビミョーです。

アップルとサムスンの事件について、単に時系列で新聞記事を並べただけであり、ちゃんとした整理がされていません。
はっきり言って、ネットに転がっているニュース記事を時系列順にコピペした程度のデキです。

結局、「そいうえばそんなニュースあったよね」くらいの感想しか覚えず、大して得るものがありませんでした。


さらに、本筋とは関わりがない事件(GoogleやMSの動き)などが頻繁に挿入されているため、一層分かり辛いです。
(まあ、この点については、アップルv.サムスンの事件が他社にどういう影響を与えているかが分かるというメリットがあるので、判断が難しいところですが。)

やはり、時系列ではなく、使われている特許や裁判地ごとにトピックを分けるなどの工夫が欲しかったところです。

ご存知のように、アップルとサムスンの事件は世界のあちこちで裁判が行われている上、対象となる製品や特許も複数あるため、相当複雑です。

だから、事件をわかりやすく解説した本というのは相当ニーズがあるはずなのですが、それだけに、本書が上記のようなまとめ方になってしまっているのが非常に残念でした。


さらに、苦言を言わせてもらうと、全体的に誤字脱字が非常に多い!
まともに校閲作業をしてないんじゃないかと思えるレベルで、編集者、出版社は一体何をやってるのかと。



というわけで、上記のような欠点があるため、本書の評価は厳しいものとならざるを得ません。
ただし、本書は、「本」としてはかなりイマイチな代物ですが、中に含まれている情報としてはそれなりに使えるので、資料的な価値はあると思います。

はなから資料目的だと割りきって買うのであれば、それほど不満を覚えないかもしれませんね。

■関連

黒船特許の正体
知財戦略の教科書
知的財産戦略
下町ロケット

特許と危機管理: アップルとサムスンの特許を巡る武闘裁判
佐久間 健
芙蓉書房出版
売り上げランキング: 377,635
2013/06/05 (Wed)
ちょっと前に書店で見かけて購入した本を紹介します。

明治の特許維新  外国特許第1号への挑戦!

明治の特許維新  外国特許第1号への挑戦! 」。
著者は、櫻井孝氏で、特許庁の審査部長をされている方です。

本書は、特許制度の黎明期である明治時代の話を紹介した、特許の歴史についての本です。


第1章は、日本人で初めて米国特許を取得した人物を巡る物語が紹介されています。

その名を、平山甚太。
横浜の花火製造会社である平山煙火の経営者であった人物です。
彼は昼花火についての発明をアメリカに特許出願し、結果的にそれが日本人の米国特許第1号になるのですが、本書では、平山が米国特許出願から特許を取得するまでを詳細に紹介しています。

第2章は、日本人で初めて英国特許を取得した人物についてです。
西川虎之助という人物で、液化ガスを用いた機械についての発明で特許を取ったそうです。

そして第3章では、日本における特許制度がいかにして制定されたかについて、主に外国人の特許出願の受け入れという観点から、その経緯が事細かに書かれています。

その流れをかいつまんで紹介すると・・・、
・明治4年に日本初の特許法(専売略規則)が制定。→翌年廃止
・明治18年、専売特許条例が施行。この段階では、実質的に外国人は出願適格性が無い。
・アメリカ、イギリス、ドイツなどと条約締結に向けた交渉。(特許等についての内国民待遇などが盛り込まれる)
・明治30年、日本での外国人特許の第1号(アメリカ人)が成立。

という感じになります。

諸外国と条約が締結され、外国人の特許出願が受け入れられるようになるまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
条約の文言を巡っては国内でも様々な議論があったし、さらには条約交渉の際に外交官が暴走して条約の内容が日本政府の思惑と離れてしまったりして、本当に紆余曲折があったんだなということが分かります。

そして、特許制度の制定というのは、当時の外交上の重要問題だったんですね。



本書を読んで、よくもまあ当時のことをこれだけ調べたもんだなぁと思いました。

巻末の、筆者が平山甚太の人物写真を特定するに至ったエピソードが、本書が筆者の粘り強い調査と取材に基づくものであることを端的に表しています。

やはり、このような著者の労力のかかった本を読むのは、有意義であるし、読書ならではの贅沢であると感じますね。


それから、本書を読んでいて、明治時代の熱気というのを感じました。
本書は、物語調の文章ではなく、当時の文書などに基づいた客観的な事実がメインなのですが、それでも、その文章の端々に明治時代の人々の熱い思いがにじみ出ているかんじでした。

明治時代というのは、国の制度やインフラが未整備で国として未熟であった反面、チャンスに溢れた時代でもあったというイメージです。

本書は、そんな明治時代の様子を特許というスコープで覗き見るような、そういった印象を感じずにはいられませんでした。
明治の特許維新  外国特許第1号への挑戦!
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■関連
これからの特許の話をしよう
知的財産戦略(丸島義一)
女子大生マイの特許ファイル


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