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ブログ移転しました!→ 知財部員を辞めた人のブログ < http://ume-patent.com > 社会人7年目の知財担当者がつづるブログです!2012年に大手メーカーの知財部からIT系企業の法務部に転職。知財担当者の日常や知財実務、書評、キャリアプラン等が主なネタ。
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プロフィール
c302f6a6.jpg UME(管理人)

某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。

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(なお、確認するまで時間がかかるおそれがあるので、直にブログにコメントして頂いた方が確実です。)
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2010/03/16 (Tue)
先週末は、知財コンサルシンポジウム2010に参加するべく、六本木まで行ってきました。
その感想などを少々書いてみたいと思います。


今回は、4つの企業について、コンサル内容の発表+パネルディスカッションがありました。

全体的な印象として、去年以上に事業支援色が強いように感じました。
つまり、知的財産というよりは、より広義な知的資産(企業文化、人材なども含む概念)に対するコンサルティングであると。

具体的には、
・自社製品等へのSWOT分析
・顧客ニーズの分析
・各部門間で製品知識やセールスポイント等を共有化するためのコミュニケーションツールの導入
・社員の知財マインドを高めるためのワークショップ
など、一見知財そのものから一歩離れたような支援項目がメインでした。

鮫島先生は講演の中で、知財コンサルを始めるにあたっては、「知的財産活動の経営戦略上の位置づけ」をはっきりさせることが最優先である、これができることによって、初めてコンサルティング成果の定着化が可能になる、とおっしゃっていました。

これが、まさに今年度の知財コンサル内容が上記のようになった理由でしょう。

そして、個人的にも、この方向性(知財っぽくない方へという意味)が、知財コンサルの正しい在り方であるという気がします。

中小企業には、何を特許出願するかというような知財の各論よりも、そもそも知財を使って何がしたいのかという根本的な問題を真っ先に考える必要があります。
(企業によっては、大して知財にリソースを割く必要は無いという結論も十分ありうる。)
そうすると、経営戦略という、知財よりはもっと広い視点でコンサルティングにあたることが求められるわけです。

その観点からすれば、真に必要なのは、知財が必要なのか、知財をどう使うのか、ということを経営的視点からアドバイスできる人ということになりますね。
逆に言えば、弁理士等の知財の専門家は必ずしも知財コンサル向きでは無いということです。
残念ながら、知財コンサルは、弁理士業務の新天地とはならないような気がします。
(まあ、前から薄々とは感じていましたが・・・。)

なんだか、「知財コンサル」という言葉自体がナンセンスだという気がしてきますね・・・。
既存のコンサルティングと、あえて分けて考える必要がどこにあるのか?

このように、今回のシンポジウムでは、知財コンサルの在り方について色々と考えさせられました。

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2010/01/29 (Fri)
みずほ総研さんが、今年も知財コンサルについてのシンポジウムを開催するとのことです。

題して、「「知財戦略コンサルティングシンポジウム2010」。

内容としては、知財コンサルの第一線で活躍する専門家の講演や本年度の支援事業の事例の解説等があるようです。

詳細は下記を参照して下さい。

「知財戦略コンサルティングシンポジウム2010~中小企業におけるにおける知財経営の定着に向けて~」の御案内


本年度の支援事業は、知財コンサルの成果の「定着」がテーマだそうです。
詳細がどのようなものだったのか、個人的に気になるところですので、このシンポジウムに参加してみようと思います。

それに、私は昨年度の知財コンサル育成のプロジェクトに末席ながら参加させて頂いた関係で、このシンポジウムにご縁がありますしね。

知財コンサルをテーマにしたシンポジウムやセミナーはなかなか貴重なので、興味のある方は参加されてみると良いと思います。

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2009/04/20 (Mon)

ちょっと間が空きましたが、知財コンサルの感想の続きです。

知財戦略コンサル研修概要

企業への知財コンサルを体験して

研修を通じて私が痛感したのは、知財コンサルといえども、ビジネスが分からなければ話にならないということです。

企業(特に中小企業)は、知財だけでなく、契約、ライセンス、ビジネスモデルの策定、果てには資金調達まで、多岐にわたってアドバイスを欲しがっています。
そして、それらは知財と密接に関わっています。
従って、例え知財コンサルという名目であったとしても、知財に係る部分を無理やりそれ以外の部分から切り離してしまえば、最早それはコンサルとして意味を成しません。

そう、知財コンサルはあくまでもコンサルティングなのです。
むしろ、知財は補助的な役割をするものにすぎません。

だから、ビジネスが分かってないと、いくら知財に詳しくても良いコンサルティングはできません。
ところが、これは、弁理士の通常業務ではなかなか身に付かないものです。
実際、私も経営についての知識や経験は皆無なので、メンバー同士の議論についていくのがやっとでした・・・。
こういうビジネスに関する部分は、やはり異業種の方が強かったです。

以上のような知見から、改めて実感したのは、「事業戦略、経営戦略あっての知財戦略である」というです。
そんなのは当たり前のことじゃないかと言われれば確かにその通りですが、普段の業務ではなかなか意識できない部分であると思います。
それを実感したことは、私にはとって大きな意義がありました。

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 ↑ もうすぐGWですね。

2009/04/13 (Mon)
先週末は知財コンサルチームの打ち上げがありました。
チームメンバーだけでなく、支援先の会社の方々やお世話になった事務局の方が集まりました。
やはり打ち上げということで、真面目な話題からしょうもない(失礼)話までざっくばらんにできて楽しかったです。

そこでの、社長さんがされた話に痛く感銘を受けました。

その方は昔、会社員をされていて、それなりの役職に就いていたそうです。
しかし、エラくなっても、結局自分の思い通りにはならない・・・。
そこで、その会社を辞め、今の会社を興す話を受けたんだとか。

いざ、会社を経営してみると、そこには得も言われぬ解放感あったそうです。
あの素晴らしさは、起業した者にしかわからない。
社長をやると孤独感に苛まれることもあるが、あの解放感は何物にも代えがたい。
例え失敗してしまっても、また起業するだろう。
そうおっしゃっていました。

あぁ、かっこいいなぁ!

私は学生の時から起業とか独立に漠然とした憧れがあり、それは今なお続いています。
社長さんの話を聞いて、その憧れが一層強くなった気がします。
もちろん、頭では、独立したらサラリーマンとは比にならないくらい心労を負うことになることくらいは分かっているのですけどね・・・。

今の自分には独立なんてとてもできませんが(時代も時代ですし)、いつかは・・・。
そう思わずにはいられません。

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2009/04/05 (Sun)
先日終了した知財戦略コンサル研修について、そこから学んだ事について総括してみたい思います。
(研修の概要については、知財戦略コンサル研修概要を参照)

今回は、企業に対して実際に知財コンサルを行って、そこから得た事について。

まず、我々が行ったコンサルティングの一部である、特許マップの作成とノウハウ管理体制の導入について簡単に説明します。

特許マップは、支援先の企業の重要技術について、関連する他社特許を一覧にしたものです。
そのマップでは、ある母集団に対して、1件ずつ発明の概要を書き、より細かい技術に分類し、さらに企業が求めるいくつかの項目を実施例からピックアップしています。
つまり、単に統計的な処理を施したマップはなく、公報の内容にまで踏み込んでいるものです。
もちろん、1件ずつ公報を読まなければならなかったので、作業としてかなり大変なものになりましたが・・・。

ノウハウ管理体制の方は、ノウハウ届出書を作成し、その運用の仕方を提案しました。
その際、ノウハウ届出書は、人手が不足していることを考慮して、できるだけ手間をかけずに記入できるものにしました。
同時に、不正競争法上の営業秘密に該当するような管理方法、先使用権や発明日の立証に資する研究ノートの記載方法などもアドバイスしました。

上記のような特許マップによって、支援先企業の技術が他社の技術に対して、どういう点で優位性を持っているかを客観的に証明することができます。
また、上記のノウハウ管理体制によって、属人的な性質を有するノウハウを人から切り離し、企業の財産として明確化できます。
究極的には、これらを、他社との共同開発契約、ライセンス交渉、資金調達などの際に活用することで、より有利に企業活動を進めることができます。

最終的に、この特許マップの作成とノウハウ管理体制の導入は、支援先の企業から非常に喜ばれました。
自分が関わったコンサルティングである程度の成果が出たので、企業が何を求めているのかをおぼろ気ながら知ることができました。
もちろん、成功したのは、私以外のチームメンバーのお陰なのですが、本当にいい経験になりましたね。

このような取り組みの中で、知財コンサルと言えども、実際には経営的センスが非常に求められるということを痛感しました。
この事については、次回書きます。

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2009/03/21 (Sat)
先週の土曜日は、私が受講していた知財戦略コンサルのシンポジウムがありました。
私ももちろん参加させて頂きました。
感想を書こうと思っていたのですが、書くタイミングを逃してしまったので、代わりに数回に分けて研修の総括をしようと思います。
先週のシンポジウムで、公式のプログラムは全て終了しましたからね。
研修を振り返る機会としては良い時期でしょう。

今回は、まず、研修でどのようなことをやったかについてまとめようと思います。

知財戦略コンサルティング研修は、講師による座学、グループワーク、成果報告などを行う講義と、支援先の企業に赴いて実際にコンサルティングを行う企業訪問から構成されました。
講義は以下のようなプログラムでした。

<講義>
第1回:受講生の顔合わせ、知財コンサルについての講義→レポート
第2回:特許の評価についての講義、コンサルティングチーム顔合わせ→レポート
第3回:コンサルティングのための仮説思考についての講義
第4回:コンサルティングメニューの策定についての講義
第5回:中間報告
第6回:コンサルティング成果の定着についての講義
第7回:知財コンサルティングの営業についての講義→レポート
第8回:最終報告→レポート

上記の講義に加えて、勉強会が数回ありました。→レポート

そして、この研修のメインである企業訪問は大体7、8回くらいありました。→レポート
これは、チームによって回数にバラツキがあったみたいです。
さらに、チームメンバーのみのミーティングも同じくらいの回数行いました。
企業へのヒアリングが終わり、コンサルティング内容を提示した後は、チームメンバー各自で分担して作業を行いました。→レポート

講義自体は9月末から2月上旬まで間を開けながらありましたが、支援企業へのコンサルティング期間は実質3ヶ月弱くらいでしょうか。
やはり短期間なので時間的制約があったのと、自分の本業をこなしながらの研修なので、作業量の制約もありましたね。

このような研修の中で、一番勉強になったのは、やはり支援先の企業やチームメンバーとの議論ですね。
次回は、ここらへんの話を中心に、私がこの研修から得たことについて述べようと思います。

【関連】

企業への知財コンサルを体験して

企業への知財コンサルを体験して2

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