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ブログ移転しました!→ 知財部員を辞めた人のブログ < http://ume-patent.com > 社会人7年目の知財担当者がつづるブログです!2012年に大手メーカーの知財部からIT系企業の法務部に転職。知財担当者の日常や知財実務、書評、キャリアプラン等が主なネタ。
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プロフィール
c302f6a6.jpg UME(管理人)

某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。

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2008/07/23 (Wed)
昨日は知財部の集会があるってことで、本社まで出ました。
いやぁ、毎度のことながら、出張は胸が躍るなぁ(笑

昼休みに、数ヶ月ぶりに本社勤務の友人と会うことができたりと、楽しかったです。


集会では、おエライさんのお話がありました。
その中で、
「特許出願の件数に対して、審査請求をするのが半分くらいしかない。こんな無駄なことをしていてはダメだ。」
というコメントがありました。

確かに、審査請求をしない出願というのは、審査がされぬまま出願日から3年経過後にみなし取り下げがされてしまいます。(特許法48条の3第4項)
従って、そんな出願に対して、明細書の案文を練ったり、発明者と話したするのに費やした時間は無駄であるというわけです。

しかし、これは結果論にすぎないと思います。
何故なら、出願して、審査請求をする時点で初めて先行文献が見つかる場合があります。
加えて、技術動向の変遷から特許を取る必要がなくなるという出願もあります。
このような出願が、どうしても全出願に対して一定数存在するわけです。

進歩性の主張が難しく審査に通らないような出願や特許を取っても意味の無い出願に対して、わざわざ審査請求をする必要があるのでしょうか?
ちなみに出願にかかる費用に対して、審査請求にかかる費用は圧倒的に高いです。(※参照)
従って、費用対効果の面で、あえて審査請求をしない意義があるわけです。
さらに、拒絶理由対応などで、これ以上時間をとられないようにするという意味もあります。
つまり、審査請求をしないという選択は、ある意味損切りなのです。

上記のような理由で、審査請求をするべき出願と、そうでない出願を選り分けるのも知財部員の重要な仕事であると思うんですがどうでしょう?

もっとも、おエライさんに言わせれば、出願前に完璧に先行文献調査をして、必要なものだけ出願しろってことなんでしょうけどね。


※出願料=15000円
審査請求料=168600円+(請求項の数×4000円)
(2008年7月現在)
参考:産業財産権関係料金一覧(2008年6月1日以降)
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無題
審査請求をしなくても、防衛出願として意味がある場合があると思います。
製品を出すにもかかわらず、特許出願が無いのは危険です。

公知文献があるから潰せるといっても、確実に潰せるかは分かりません。確定日付がある証拠を揃えるのは意外に難しかったりします。

製品を出しておきながら特許出願をしなかったとある会社が提訴され、特許を潰せなかった結果、数億円で和解した事案も知っています。
出願をしておけば、数十万円の費用で済んだのにという事案です。

もっとも、ケースバイケースだとは思いますが、審査請求をしなかったから全く意味がなかったとするのは短絡的な意見であると思います。
零細事務所弁理士 2008/07/24(Thu)13:02:03 編集
無題
零細事務所弁理士 様

ご意見ありがとうございます!

>製品を出しておきながら特許出願をしなかったとある会社が提訴され、特許を潰せなかった結果、数億円で和解した事案も知っています。
出願をしておけば、数十万円の費用で済んだのにという事案です。

確かにそういう場合もありますね。
そこまで考えて記事を書いておりませんでした。

ただ、自分の会社に限った話ですが、すでに特許で十分保護されているような範囲に対しても重複的に出願しているように思えるのです。
出願件数自体もかなり多いですし。

やはり、おっしゃるようにケースバイケースなのだと思います。
UME(管理人) 2008/07/24(Thu)22:11:04 編集
情報提供
企業と契約し、長年に亘って自分のアイデアを契約企業に売る副業をやっています。現在までの統計は、審査請求率、特許率、被疑侵害品発生率、全て100%です。

これには秘訣があります。複数のアイデアを1出願に無理やり突っ込んで出願します。市場の動向を見ながら補正や分割を行います。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで、沢山のアイデアを1出願に突っ込んでおけば、どれかは当たります。

1番難しいのは、被疑侵害品発生率のアップです。これの秘訣は、未来予測に尽きます。技術的に高度で素晴らしい発明が価値があるのではなく、5年先10年先に必ず市場に出てくるような、「未来では当然のアイデア」が、1番儲かりませ~。
futureeye URL 2008/07/26(Sat)10:35:15 編集
無題
futureeye様

コメントありがとうございます!

>複数のアイデアを1出願に無理やり突っ込んで出願します。市場の動向を見ながら補正や分割を行います。

なるほど、そういうやり方があるのですね。特に情報系の発明では有効そうです。

サイトを拝見させて頂きましたが、かなり先進的な考え方をされていて興味深かったです。
未来でWeb世界の中心となるのがレコメンデーションと仮想世界。それらのカギとなるのがオープンIDってことですかね。
確かにここら辺で特許を持っていれば、すごいことになりますね。
UME(管理人) 2008/07/26(Sat)22:58:06 編集
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