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ブログ移転しました!→ 知財部員を辞めた人のブログ < http://ume-patent.com > 社会人7年目の知財担当者がつづるブログです!2012年に大手メーカーの知財部からIT系企業の法務部に転職。知財担当者の日常や知財実務、書評、キャリアプラン等が主なネタ。
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プロフィール
c302f6a6.jpg UME(管理人)

某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。

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2008/07/07 (Mon)
「MADは日本の文化」--ニコニコ動画、動画作成用素材を提供へ

先日取り上げたニコニコ動画関連のニュースについて、再度考えてみたいと思います。

関連:ニコニコ動画に特許出願


前回の記事の最後の方で触れた、MAD動画についてです。
MAD動画とは、アニメや映画などの動画を編集して作り上げられた動画のこと。
例えば、洋画の字幕を変えて全く別のストーリーに仕立て上げた嘘字幕シリーズや、ドラクエなどのRPGに別のゲームのキャラクターを登場させた架空戦記シリーズなんてものがあったりします。
こうしたMAD動画は、ニコニコ動画にアップロードされた動画の中でも、動画数、再生数共に主流になっています。
しかし、MAD動画は他人が製作した動画を(多くの場合無許可で)切り貼りして作るので、元の動画の二次的著作物にあたります(著作権法2条1項11号)。
その結果、元の動画の著作権者の翻案権を侵害することになってしまいます(同27条)。


このように、MAD動画をアップロードすることは著作権侵害である可能性が非常に高いのですが、現状はあからさまに権利侵害であるもの以外は黙認されている状態でした。
それを、ユーザーがちゃんと権利者から許諾された動画を素材として使えるようにしようという動きが、上のニュースです。
具体的には、ニコニコ動画の運営主体ニワンゴが、「ニコニ・コモンズ」というものを立ち上げるそうです。

後編へ続く
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2008/07/03 (Thu)
「ニコニコ動画」のコメントシステム、特許を出願

おぉ、やはり特許を出していましたか!
というわけで、今日はニコニコ動画関連のニュースを紹介してみたいと思います。

念のためニコニコ動画について説明しておくと、ニコニコ動画(通称、ニコ動)はニワンゴが行っているサービスで、その名の通り動画サイトです。
動画サイトといえばYou Tubeが有名ですが、ニコ動は動画が流れるだけでなく、動画と共に視聴者のコメントが流れるというのが大きな特徴。
一見単純な仕組みに思えますが、動画のおもしろさにコメントのおもしろさという別ベクトルの要素が加わることで、さらに動画が楽しめるようになっているのです。
まあ、ニコ動のおもしろさを書き出すとキリがないので、別の機会に思いっきり語ることにします。


で、上に書いた特許ですが、やはり独創的なサービスを打ち出している二ワンゴには、しっかりと権利が認められて欲しいものです。
ニコ動のアイデアもさることながら、コメントが被らないようするなどのコメントの表示の仕方についても色々と試行錯誤があったそうです。
そんな過程を経て公開されたサービスが、日本のネット文化に多大な貢献をしているわけですから、やはりそれに見合った権利が認められてしかるべきなのです。
いい特許がとれるといいですね。


ついでに、ニコ動関連のニュースを2つほど紹介。

「ニコニコ動画」、削除時に権利者名表示へ

私は、削除依頼をした権利者が攻撃されるのではないかと危惧しているのですが、どうなのでしょう?

「ニコニコ動画」でMADも削除 ドワンゴが権利者に申し入れ

版権そのままの動画は削除されてしかるべきですが、MAD動画の削除には慎重になって欲しいです。
たしかに著作権的にはMAD動画はアウトです。
しかし、既存の素材を使いながらも、全く別の作品に昇華させている優れたMAD動画がたくさんあるのです。
それらは、ただのコピーや盗作とは一線を画しており、純然たる創作物なのです。
今日のニコ動の隆盛があったのは、MAD動画の盛り上りがあったからに他ならないわけで・・・。

今後の動きに注目したいと思います。
2008/07/01 (Tue)

特許行政年次報告書の2008年版が発表されました。

これは、特許庁が発行する資料で、世界の産業財産権に関するデータを集めたものです。

これを見ると、世界の知財の動向がなんとなく見えてきますね。

その中から、個人的に気になった部分をちょいっとピックアップしてみました。



特許行政年次報告書2008年版


・特許審査請求は2007年より減少(38.2万件→37.6万件)。
審査請求のコブ(審査請求期間7年と3年の出願の審査請求期限が重なって、審査請求件数が増大すること)は過ぎた。


・米国、中国への特許出願件数の増加が大きい。
(米国:43.9万件、5.1%増 中国:24.5万件、16.5%増)


・ブラジル、ロシア、インドへの特許出願が増えている。
(ブラジル:1263件、44%増 ロシア:904件、21%増、インド:1555件、39%増)

こういう所からも、BRICs諸国に企業の注目が集まっているのがわかります。


・意匠・商標の中国への出願が大幅に増加。

やはり、中国に氾濫している模倣品に対抗するためでしょうか。


・大学による特許出願は横ばい。(7569件→7859件)


・日本国籍の出願件数で、電気・電子部品・半導体などの分野は欧米国籍の出願件数を大きく上回る。
逆に医薬品、医療などの分野は大きく下回る。

日本におけるどの産業が強いかというのが表れています。
トヨタみたいな世界一デカい自動車会社がある一方で、日本の製薬企業は規模が圧倒的に小さいですもんね。(武田薬品でも世界14位)


・グローバル出願率(自国への出願のうち、国外にも出願した件数の割合)は依然として低い。
(日本:23%、米国46%、欧州60%)


・一審査官あたりの処理件数は日本が圧倒的に多い。
(日本:219件、米国73件、欧州43件)

やはり、日本の審査官の人数が欧米の特許庁に比べると少ないというのが現れた結果だと思います。
処理件数が多いにもかかわらず、日本の審査のレベルは高いという噂を聞いたことがあるので、諸外国よりも日本の審査官の能力は高いということでしょうかね。

2008/06/27 (Fri)
日本で音声商標やにおいの商標を登録しようという動きがあるようです。


音・においを商標に、特許庁検討 2010年の法改正目指す



この間のコカ・コーラの立体商標の事件といい、商標についての考え方がガラリと変わるニュースが相次いでいますね。


ちなみに、日本の現行の商標法では、音、におい、色彩のみの商標は登録されませんが、外国ではこれらの商標として登録されます。

米国とEUについてまとめてみると、

■米国
色:○、音:○、におい:○

■EU
色:○、音:○、におい:△(過去に登録例はあるが、現在は常に拒絶される)

というかんじになります。

(参考:商標の保護対象等に係る国際調和に関する調査研究
2007/10/29 (Mon)

「無印良品」商標:北京市高級人民法院が良品計画勝訴の終審判決


無印良品でお馴染みの良品計画ですが、その商標「無印良品」が、中国でJBIという会社に無断で登録されていました。
それがこの判決によって、無効取消になったとのこと。

 

中国では、日本の有名ブランドが、全く関係ない企業によって、先に登録されることは結構あります。
その中には、取消が認められず、中国で自社の商標が使えなくなったという事例もあるみたいです。

そういう意味では、やっと中国もまともな判断をするようになってきたってことですね。

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