ブログ移転しました!→ 知財部員を辞めた人のブログ < http://ume-patent.com >
社会人7年目の知財担当者がつづるブログです!2012年に大手メーカーの知財部からIT系企業の法務部に転職。知財担当者の日常や知財実務、書評、キャリアプラン等が主なネタ。
プロフィール
UME(管理人)
某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。
ご意見、ご感想、相互リンクの申し出などお気軽にご連絡下さい!
(なお、確認するまで時間がかかるおそれがあるので、直にブログにコメントして頂いた方が確実です。)
e-mail:tizaibunositappa■yahoo.co.jp
(■に@を入れて下さい)
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某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
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2011/02/21 (Mon)
前回、明細書のストーリーについて書いたら、意外と反響があったので、もうちょっと追記してみたいと思います。
前回私は、ストーリーは、化学系に特有なもの、というスタンスで記事を書きました。
しかし、他の人の意見を聞いてみると、実はその他の分野(メカや電気等)においても、ストーリーは重要であるみたいです。
明細書にストーリーをしっかり書くということは、発明の効果が発生するメカニズムを丁寧に説明することになります。
そうすることで、明細書の読み手(審査官等)に発明の内容を理解しもらい易くなり、発明のポイントが伝わるというメリットがあるというわけです。
そう考えると、確かにストーリーを書くというのは、化学系に限らず、おそらく全ての技術分野において大切なことであると言えそうですね。
それじゃあ、何故私が、ストーリーを書くということが、あたかも化学系だけの特別な慣習であると感じてしまったのか・・・。
それについて考えてみると、どうも、ポイントは3つあるようです。
①他の分野に比べて、発明発生のメカニズムを100%検証することが困難な場合が多い。
例えば、メカの発明であれば、モノの構成を決めれば、それによる作用効果というのが大体決まってきます。
(ここの機構がこう動いて、この部材がこうなるから、こういう効果が発生する、みたいな。)
一方、化学の方は、メカニズムを説明しようとすると、どうしてもミクロレベルの話になってきてしまって、なかなか検証が難しいです。
それに加えて、
②ある構成に対する効果の予測性が、断然低い。
例えば、複数の材料から構成されるモノにおいて、同じ材料を用いたとしても、その配合比率が変われば、発明の効果が出てこない場合があります。
同様に、化合物の置換基一つが異なれば、効果が全然変わってくる可能性があるわけです。
この様に、化学系の発明では、発明の効果を確認した系から少し外れるだけで、とたんに効果の発現が怪しくなってきます。
③ストーリーによって、進歩性の主張のみならず、サポート要件までクリアしようとしている。
上述したように、通常、明細書にストーリーを書く理由は、発明の効果をしっかり理解してもらうため、つまり、進歩性をしっかり主張するためです。
これに対して、化学では、進歩性の主張のみならず、サポート要件、つまり、実施例で効果を確認していない系まで権利範囲を拡張しようという下心がある場合があります。
(100%とは言いませんが。)
この様な、化学系に特有な事情によって、ストーリーの意味合いが、他の分野と若干異なっているのかなぁというのが私の所感です。
まあ、だからと言ってストーリーを書かずに済ませるということは、なかなかできないんでしょうけどね・・・。
■関連
・明細書のストーリーとは?
前回私は、ストーリーは、化学系に特有なもの、というスタンスで記事を書きました。
しかし、他の人の意見を聞いてみると、実はその他の分野(メカや電気等)においても、ストーリーは重要であるみたいです。
明細書にストーリーをしっかり書くということは、発明の効果が発生するメカニズムを丁寧に説明することになります。
そうすることで、明細書の読み手(審査官等)に発明の内容を理解しもらい易くなり、発明のポイントが伝わるというメリットがあるというわけです。
そう考えると、確かにストーリーを書くというのは、化学系に限らず、おそらく全ての技術分野において大切なことであると言えそうですね。
それじゃあ、何故私が、ストーリーを書くということが、あたかも化学系だけの特別な慣習であると感じてしまったのか・・・。
それについて考えてみると、どうも、ポイントは3つあるようです。
①他の分野に比べて、発明発生のメカニズムを100%検証することが困難な場合が多い。
例えば、メカの発明であれば、モノの構成を決めれば、それによる作用効果というのが大体決まってきます。
(ここの機構がこう動いて、この部材がこうなるから、こういう効果が発生する、みたいな。)
一方、化学の方は、メカニズムを説明しようとすると、どうしてもミクロレベルの話になってきてしまって、なかなか検証が難しいです。
それに加えて、
②ある構成に対する効果の予測性が、断然低い。
例えば、複数の材料から構成されるモノにおいて、同じ材料を用いたとしても、その配合比率が変われば、発明の効果が出てこない場合があります。
同様に、化合物の置換基一つが異なれば、効果が全然変わってくる可能性があるわけです。
この様に、化学系の発明では、発明の効果を確認した系から少し外れるだけで、とたんに効果の発現が怪しくなってきます。
③ストーリーによって、進歩性の主張のみならず、サポート要件までクリアしようとしている。
上述したように、通常、明細書にストーリーを書く理由は、発明の効果をしっかり理解してもらうため、つまり、進歩性をしっかり主張するためです。
これに対して、化学では、進歩性の主張のみならず、サポート要件、つまり、実施例で効果を確認していない系まで権利範囲を拡張しようという下心がある場合があります。
(100%とは言いませんが。)
この様な、化学系に特有な事情によって、ストーリーの意味合いが、他の分野と若干異なっているのかなぁというのが私の所感です。
まあ、だからと言ってストーリーを書かずに済ませるということは、なかなかできないんでしょうけどね・・・。
■関連
・明細書のストーリーとは?
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