ブログ移転しました!→ 知財部員を辞めた人のブログ < http://ume-patent.com >
社会人7年目の知財担当者がつづるブログです!2012年に大手メーカーの知財部からIT系企業の法務部に転職。知財担当者の日常や知財実務、書評、キャリアプラン等が主なネタ。
プロフィール
UME(管理人)
某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。
ご意見、ご感想、相互リンクの申し出などお気軽にご連絡下さい!
(なお、確認するまで時間がかかるおそれがあるので、直にブログにコメントして頂いた方が確実です。)
e-mail:tizaibunositappa■yahoo.co.jp
(■に@を入れて下さい)
■twilog
某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
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2011/01/22 (Sat)
最近読んだ本の書評でもしたいと思います。
著者は、文教大学の幡鎌博氏。
本書で述べられている主張は、ズバリ、「現行の特許制度を廃止し、発明を共有できるようにしよう!」というものです。
まず、本書では、現行の特許制度が、結果として産業の発展を抑制しているということが述べられています。
つまり、特許は独占権であり、特許を持っている企業以外は、発明の改良よりも回避に頭を使う。
結果として、イノベーションは特許を持っている企業の中だけに限定されてしまい、社会全体でのイノベーションという観点からは、非常に効率が悪くなっているというものです。
また、近年問題となっているパテントトロールやインベンションキャピタルの存在も、特許に与えられる権利が強すぎることが原因となっています。
そこで、本書では、特許法に代わる制度として、発明のコモンズが提唱されています。
これは、①知識共有のためのインフラストラクチャーを作る、②先行者が優位になる様な制度を設ける、③パテントプールに強制的に参加することを制度化し、発明の社会的貢献度から対価を得られるようにするというものです。
本書を読んで、個人的には、以下のように思いました。
たしかに、コモンズは、ネットを介して様々な人が共同的に作業をすることができる、ソフトウェアには相性がいい制度です。
しかし、他の分野(化学、機械、電気)においては、その様なやり方は難しいし、文章化できないノウハウ的な部分もある程度あるので、制度として合わないのではないか?
だから、いくらコモンズにしたからといって、ソフトウェア以外の分野でイノベーションが進むとはあまり思えません。
ただ、トロールの問題はあるので、現状よりも特許権の効力を弱める(差止制度の廃止など)様にしていく必要はあるのかなと思います。
逆に言えば、それをうまくやれば、現行の特許制度で十分であり、発明コモンズに移行するメリットは無いんじゃないかという気がします。
もしくは、発明の定義からソフトウェアを外して、ソフトウェアの発明のみをコモンズで保護するとか・・・。
とはいえ、世の中にコモンズという考え方があり、その方向に動きつつあるということは、意識しておくべきだと思います。
実際に、2007年に欧州特許庁が書いた未来予測のシナリオの中の一つには、2025年までに特許制度が廃止になるという予測があるそうです。
仮にそうなったときに、我々知財関係者の仕事はどうなってしまうのか?
一つのリスクとして頭に置いておくべきですね。
著者は、文教大学の幡鎌博氏。
本書で述べられている主張は、ズバリ、「現行の特許制度を廃止し、発明を共有できるようにしよう!」というものです。
まず、本書では、現行の特許制度が、結果として産業の発展を抑制しているということが述べられています。
つまり、特許は独占権であり、特許を持っている企業以外は、発明の改良よりも回避に頭を使う。
結果として、イノベーションは特許を持っている企業の中だけに限定されてしまい、社会全体でのイノベーションという観点からは、非常に効率が悪くなっているというものです。
また、近年問題となっているパテントトロールやインベンションキャピタルの存在も、特許に与えられる権利が強すぎることが原因となっています。
そこで、本書では、特許法に代わる制度として、発明のコモンズが提唱されています。
これは、①知識共有のためのインフラストラクチャーを作る、②先行者が優位になる様な制度を設ける、③パテントプールに強制的に参加することを制度化し、発明の社会的貢献度から対価を得られるようにするというものです。
本書を読んで、個人的には、以下のように思いました。
たしかに、コモンズは、ネットを介して様々な人が共同的に作業をすることができる、ソフトウェアには相性がいい制度です。
しかし、他の分野(化学、機械、電気)においては、その様なやり方は難しいし、文章化できないノウハウ的な部分もある程度あるので、制度として合わないのではないか?
だから、いくらコモンズにしたからといって、ソフトウェア以外の分野でイノベーションが進むとはあまり思えません。
ただ、トロールの問題はあるので、現状よりも特許権の効力を弱める(差止制度の廃止など)様にしていく必要はあるのかなと思います。
逆に言えば、それをうまくやれば、現行の特許制度で十分であり、発明コモンズに移行するメリットは無いんじゃないかという気がします。
もしくは、発明の定義からソフトウェアを外して、ソフトウェアの発明のみをコモンズで保護するとか・・・。
とはいえ、世の中にコモンズという考え方があり、その方向に動きつつあるということは、意識しておくべきだと思います。
実際に、2007年に欧州特許庁が書いた未来予測のシナリオの中の一つには、2025年までに特許制度が廃止になるという予測があるそうです。
仮にそうなったときに、我々知財関係者の仕事はどうなってしまうのか?
一つのリスクとして頭に置いておくべきですね。
発明のコモンズ〜サービスイノベーションとオープンイノベーションを促進するための知的財産制度〜 (創成社新書44)
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