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ブログ移転しました!→ 知財部員を辞めた人のブログ < http://ume-patent.com > 社会人7年目の知財担当者がつづるブログです!2012年に大手メーカーの知財部からIT系企業の法務部に転職。知財担当者の日常や知財実務、書評、キャリアプラン等が主なネタ。
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プロフィール
c302f6a6.jpg UME(管理人)

某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。

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2009/10/24 (Sat)
最近考えていることを書いてみようと思います。
それは、ある特許または出願に対して、その価値をどう見積もるかということです。


まず、話を簡単にするために、特許をカテゴライズしてみます。

一般的に、特許のクレームには、検証性(他者がクレームに係る発明を実施していることを証明するための容易性)が高いことが望まれます。
また、当然のことながら、クレームが、自社が(好ましくは他者も)実施をする範囲をカバーできてなければなりません。

この2つの観点からマトリックスを作ると、世にある特許は、大きく4種類に分けられることになります。


97ff4770.jpg

(この表の実施可能性は、他者の実施も含む概念です。)


上記のマトリックスのうち、右上に属する特許は非常に良い特許だと言えます。
(もちろん、無効理由が無ければの話ですが)
自社、他者ともに実施をする可能性が高く、仮に他者が特許侵害をしてきた場合は、簡単にそれが証明できるわけですから。

逆に左下に属する特許は、誰もやらないし、検証性も無いわけだから、価値の無い特許です。
コストを抑えるために権利放棄するという選択肢もあるでしょう。

右下の特許も、実施される可能性が低いので、あまり価値はありません。
ただ、ごくごく低い確率ですが、将来誰かが実施をすることになれば、すごく役に立つ特許になる可能性があります。
従って、将来の技術動向が劇的に変わった!という場合などを想定して、保険のために持っておくという選択肢はありますね。


で、問題は左上に属する特許です。
例えば、「プロセスを構成要件に含んでいるけど、完成品からはそれが検証できない自社製品の製造方法」の特許などが挙げられるでしょう。

これは価値のある特許だと言えるのでしょうか?

(長くなりそうなので、続きは次回にまわします)


■関連

検証性の無い特許の価値は?2

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