某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。
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■twilog
特許行政年次報告書の2008年版が発表されました。
これは、特許庁が発行する資料で、世界の産業財産権に関するデータを集めたものです。
これを見ると、世界の知財の動向がなんとなく見えてきますね。
その中から、個人的に気になった部分をちょいっとピックアップしてみました。
■特許行政年次報告書2008年版
・特許審査請求は2007年より減少(38.2万件→37.6万件)。
審査請求のコブ(審査請求期間7年と3年の出願の審査請求期限が重なって、審査請求件数が増大すること)は過ぎた。
・米国、中国への特許出願件数の増加が大きい。
(米国:43.9万件、5.1%増 中国:24.5万件、16.5%増)
・ブラジル、ロシア、インドへの特許出願が増えている。
(ブラジル:1263件、44%増 ロシア:904件、21%増、インド:1555件、39%増)
こういう所からも、BRICs諸国に企業の注目が集まっているのがわかります。
・意匠・商標の中国への出願が大幅に増加。
やはり、中国に氾濫している模倣品に対抗するためでしょうか。
・大学による特許出願は横ばい。(7569件→7859件)
・日本国籍の出願件数で、電気・電子部品・半導体などの分野は欧米国籍の出願件数を大きく上回る。
逆に医薬品、医療などの分野は大きく下回る。
日本におけるどの産業が強いかというのが表れています。
トヨタみたいな世界一デカい自動車会社がある一方で、日本の製薬企業は規模が圧倒的に小さいですもんね。(武田薬品でも世界14位)
・グローバル出願率(自国への出願のうち、国外にも出願した件数の割合)は依然として低い。
(日本:23%、米国46%、欧州60%)
・一審査官あたりの処理件数は日本が圧倒的に多い。
(日本:219件、米国73件、欧州43件)
やはり、日本の審査官の人数が欧米の特許庁に比べると少ないというのが現れた結果だと思います。
処理件数が多いにもかかわらず、日本の審査のレベルは高いという噂を聞いたことがあるので、諸外国よりも日本の審査官の能力は高いということでしょうかね。
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