ブログ移転しました!→ 知財部員を辞めた人のブログ < http://ume-patent.com >
社会人7年目の知財担当者がつづるブログです!2012年に大手メーカーの知財部からIT系企業の法務部に転職。知財担当者の日常や知財実務、書評、キャリアプラン等が主なネタ。
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プロフィール
UME(管理人)
某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。
ご意見、ご感想、相互リンクの申し出などお気軽にご連絡下さい!
(なお、確認するまで時間がかかるおそれがあるので、直にブログにコメントして頂いた方が確実です。)
e-mail:tizaibunositappa■yahoo.co.jp
(■に@を入れて下さい)
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某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。
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2012/07/03 (Tue)
前に、「転職の際に、企業の知財職にするか、コンサルティングファームに行くかで迷った」と、ブログに書いたところ、「どうしてコンサルには行かなかったのか?」というコメントを頂きましたので、今日はそれについて書こうと思います。
転職活動の際に、IT系企業の知財職とコンサルティングファームを中心に応募し、最終的にIT系企業とコンサルの2社が残りました。
(詳しくはこちらの記事を参照して下さい。)
IT系企業の方は、近年急激に成長している会社であり、果敢にも世界進出をしようとしているところ。
一方、コンサルの方は、いわゆる外資系戦略コンサルというやつで、世界トップツーの某社や某社ではありませんが、中堅どころとしてはわりと有名なところでした。
正直、どちらも自分にとっては非常に魅力的な会社でした。
どちらかから内定をもらえたら、絶対今のところを辞めてそこへ転職しようと思っていました。
そこで、自分はどちらの企業に行くべきか、色々と悩んだわけです。
2つの企業の、色々な条件を比較しました。
2つの企業の、色々な条件を比較しました。
自分のキャリアプランとか、仕事への適性とか、給料とか、体力的やっていけるかとか・・・。
しかし、結局は、フィーリングで決めました!
そして、IT系企業に転職したのは、前に書いた通りです。
と、まあ、単にフィーリングというだけじゃあブログの記事としてどうかと思うので、もうちょっと当時の自分を分析してみます。
結局のところ、その企業に転職した将来の自分を想像して、どちらの方が胸が踊るのかというのを判断したのだと思います。
コンサルになった自分を想像してみると・・・、
恐ろしく優秀な人に囲まれて、新聞に載るくらいの大企業の戦略に裏から関与して、激務に耐えながらもビジネスの素養をメキメキと伸ばして、そしておそらくはかなりいい給料をもらっているだろう・・・。
一方、IT企業に入った自分は・・・、
ベンチャーの目まぐるしさと急成長の熱気を味わいつつ、知財というスペシャリティーを活かして、企業の当事者として歴史に残る(かもしれない)変革期に立ち会う・・・。
コンサルの方も魅力的なのは間違いありませんが、やはり、自分はIT企業の持つベンチャー的な雰囲気に強烈に魅せられました。
(まあ、その会社は結構規模が大きいので、厳密にはベンチャーではないのですが。)
加えて、そのIT企業は、非常に面白い段階にあります。
急激に成長しており、果敢に世界に出ていこうとしています。
このような変革期に、外側からではなく、当事者として立ち会えるというのは、やはり胸が踊りました。
一方、コンサルでは、主に大企業がクライアントになる場合がほとんどだろうから、このIT企業みたいな雰囲気は味わえないだろうし、仮に関わったとしても、第三者として、短い期間になるだろう。
(あとは、そのIT企業は、コンサル出身の人も結構多いみたいなので、コンサルの雰囲気も少しくらい味わえるのかなと思ったり。)
と、以上の様に考えたことが一番大きかったと思います。
特に私の場合、前々からベンチャー的なものへの憧れが強かったので、そこらへんの嗜好がもろに出た結果ですかね。
まさに、フィーリング!
自分の感情に従った結果です。
そして、今でもその選択はベストだったと思っています。
最後に、転職先の企業を比較するのには、色んな条件があると思いますが、決して表面的な条件だけではなくて、自分の感情がどうであるかというのも考えるべきだと思っています。
転職活動の段階では得られる企業の情報は限定されています。(本とか、ネットとか、面接官の印章とか・・・)
でも、そんな限られた情報からでも意外と人間は正しい判断をするみたいですよ!
でも、そんな限られた情報からでも意外と人間は正しい判断をするみたいですよ!
(こちらの本を参照:第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳) )
参考になれば幸いです。
■関連
・転職の際のエージェント選び
・転職の企業選びで考えたこと
・転職の企業選びで考えたこと2
・35歳までに読むキャリアの教科書
・会社を辞めます
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2012/06/15 (Fri)
しばらく更新に間が空きましたが、私は元気にやっております。
今回もまた転職ネタで。。
最近の転職市場がどうなっているか、その中でも知財職の求人がどの程度あるかというのにフォーカスして書こうと思います。
私が転職活動中(約3ヶ月間)に、諸々のエージェントを通して得た知財職の求人(特許事務所を除く)は合計で約40件ほどありました。
(エージェント選びについては、こちらの記事をご参照下さい。)
(エージェント選びについては、こちらの記事をご参照下さい。)
知財職の就職先としては、特許事務所がボリュームゾーンになると思われますが、それを外してもこれだけあるんですね。
エージェント曰く、今は求人の数が多い一方で、転職者の数も多く、比較的早く求人の枠が埋まってしまう傾向にあるんだそうです。
私が受け取った知財職の求人の内訳は以下の様になっています。
(なお、以下は、私が転職活動をした2012年1月~4月の情報を基にしており、最新のものではないということに留意して下さい。多くの求人はすでにクローズしています。また、特許事務所は含まれていません。)
・大手電気メーカー : 14件
・電子部品 : 5件
・製薬企業 : 3件
・化粧品メーカー : 1件
・食品会社 : 1件
・化学・材料メーカー : 9件
・IT系企業 : 5件
・アミューズメント企業 : 4件
・その他(知財コンサル、リサーチ) : 2件
やはり、予想通りというか、大手電気メーカーの求人が非常に多いです。
国内最大級の電気メーカー、大手プリンターメーカー、大手重機メーカー、大手空気清浄機メーカーなどが含まれています。
おそらく、ここらへんの企業は、通年求人を出しているというかんじなんじゃないでしょうか?
あと、意外と化学系の会社が多いです。
製薬、化粧品、食品、化学を合わせると14件もあります。
国内最大級の化学メーカーが数社、大手ガラスメーカー、石油化学メーカー、大手食品メーカー、国内最大手の製薬メーカーなどです。
さらに、大手電機メーカーの中にも、化学系の担当者を募集しているケースがあるので、実際にはさらに求人が多いです。
エージェントも、今は化学系の知財の求人が多く、採用意欲も高いと言っていました。
う~ん、意外と化学のバックグラウンドは使えるな・・・。
ちなみに、私は化学専攻で、前職でも材料関係の案件を扱っていたのですが、自分のバックグラウンドを活かして化学メーカー応募! ということはほとんどせず。。
転職活動の終わりに差し掛かったころで、1社応募しただけでしたね。
あと、前職での教訓を生かして、大手電機メーカーへの応募は0件にしました(笑)
じゃあ、どこを受けたのかというと、代わりに、IT企業やアミューズメント企業に応募してました。
(ここらへんの意思決定の経緯は、前に書いた記事をご参照下さい。)
IT企業としては、巷で有名なサービスをやっている会社ばかりでした。
動画サービスをやっている会社、ルート検索サービスを行っている会社、それに近年すさまじい利益をたたき出している話題の2社などが含まれています。
会社創業から間もない会社が多い中で、それなりの件数があると言えます。
アミューズメント系ですと、パチスロメーカー、大手ゲームソフト会社など、いずれもよく名前を聞く企業です。
たまたま時期が悪かったのか、コンシューマー機を開発している企業の案件はありませんでした。
最後に、求人の仕事内容についてふれておきます。
上で述べた企業のほとんどは、発明発掘や特許権利化をメインにやるというものがほとんどでした。
やっぱり、企業にいようが、事務所にいようが、知財の仕事ではここらへんの能力は必須ということですかね。
一方、契約渉外や特許サーチャーの仕事で募集している企業は稀でしたね。
あと、特許以外の知財(商標とか)を専門で募集している企業はありませんでした。
こんなかんじで、とりとめなく書いてきましたが、少しでもお役に立てば幸いです。
■関連
・転職の際のエージェント選び■関連
・転職の企業選びで考えたこと
・転職の企業選びで考えたこと2
・35歳までに読むキャリアの教科書
・「キャリアアップ」のバカヤロー
・会社を辞めます
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2012/05/21 (Mon)
久々に、知財本のレビューでもしてみたいと思います。
今回紹介するのは、「へんな商標? 」です。
著者は、友利昴氏。
1年ちょっと前(本エントリー執筆時)に出版された本で、出版当時から気になっていましたが、諸事情で手がつけられず・・・。
先日、ようやく購入し、読み終えました。
本書は、その名の通り、見る人が「どうしてこうなった?!」と思わず首をかしげるような珍商標、あるいは、超有名人に関係する商標など、一癖も二癖もある「へんな商標」を紹介するものです。
さらに、そのような商標に対して、著者のハイテンションな(且つ、若干滑り気味な)ツッコミが綴られております。
本書を読んで、個人的にウケのが、株式会社筑水キャニコムの商標群。
まるで、社長が思いついたオヤジギャグをそのまま出願したかのような、しょうも無さがたまりませんでした。
じわじわとくる系の面白さです。
本書の限られた紙面において、なんと4度(!)も登場し、思わず「またお前か!」と突っ込むこと受けあいです(笑)
あと、本書のコラムで紹介された、日本の登録商標第1号が興味深かったです。
意外にも、日本初めての登録商標は、図形(絵)の商標で、しかも「どうしてこんなん出願したんだ?」と思うような謎の商標でした。
(奇しくも、本書で取り上げるにはうってつけの商標であったわけですが)
まあ、それ以上の詳細は本書をお読み下さい。
本書は、トンデモ特許を多く紹介した名著、「知られざる特殊特許の世界 」と同じジャンル(サブカル系知財本!?)に属する知財本であると思います。
しかしながら、「知られざる特殊特許の世界」の著者の稲森氏が、出願人や発明者に対して逐一インタビューを行い、その特許のバックグラウンドを執拗なまでに掘り起こしていたのに対し、本書は単にへんな商標を紹介するに留まり、そのような関係者への取材等は特にありませんでした。
やはり、稲森氏の著作に慣れ親しんでいる者としては、その点が物足りませんでしたね。
本書の第二弾(へんな商標2)も出版されている様なので、そのへんを期待しながら次作も読んでみようと思います。
■関連
・知られざる特殊特許の世界
・女子大生マイの特許ファイル
・勝手に使うな!知的所有権のトンデモ話
Tweet
今回紹介するのは、「へんな商標? 」です。
著者は、友利昴氏。
1年ちょっと前(本エントリー執筆時)に出版された本で、出版当時から気になっていましたが、諸事情で手がつけられず・・・。
先日、ようやく購入し、読み終えました。
本書は、その名の通り、見る人が「どうしてこうなった?!」と思わず首をかしげるような珍商標、あるいは、超有名人に関係する商標など、一癖も二癖もある「へんな商標」を紹介するものです。
さらに、そのような商標に対して、著者のハイテンションな
本書を読んで、個人的にウケのが、株式会社筑水キャニコムの商標群。
まるで、社長が思いついたオヤジギャグをそのまま出願したかのような、しょうも無さがたまりませんでした。
じわじわとくる系の面白さです。
本書の限られた紙面において、なんと4度(!)も登場し、思わず「またお前か!」と突っ込むこと受けあいです(笑)
あと、本書のコラムで紹介された、日本の登録商標第1号が興味深かったです。
意外にも、日本初めての登録商標は、図形(絵)の商標で、しかも「どうしてこんなん出願したんだ?」と思うような謎の商標でした。
(奇しくも、本書で取り上げるにはうってつけの商標であったわけですが)
まあ、それ以上の詳細は本書をお読み下さい。
本書は、トンデモ特許を多く紹介した名著、「知られざる特殊特許の世界 」と同じジャンル(サブカル系知財本!?)に属する知財本であると思います。
しかしながら、「知られざる特殊特許の世界」の著者の稲森氏が、出願人や発明者に対して逐一インタビューを行い、その特許のバックグラウンドを執拗なまでに掘り起こしていたのに対し、本書は単にへんな商標を紹介するに留まり、そのような関係者への取材等は特にありませんでした。
やはり、稲森氏の著作に慣れ親しんでいる者としては、その点が物足りませんでしたね。
本書の第二弾(へんな商標2)も出版されている様なので、そのへんを期待しながら次作も読んでみようと思います。
・知られざる特殊特許の世界
・女子大生マイの特許ファイル
・勝手に使うな!知的所有権のトンデモ話
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2012/05/12 (Sat)
新しい会社に入って早くも約一週間が経過しました。
今のところ、かなり楽しくやっております!
そこらへんの話は別の機会にするとして、記憶が風化しないうち転職ネタを書いておきます。
今回は、転職活の際にどのようにエージェントを使ったのかという、わりと実用的な内容です。
やはり、転職活動において、多くの場合、エージェントを使うことは必須であると思われます。
(企業からダイレクトにオファーがあったり、よっぽど強いコネがあったりすれば別ですが。)
あと、一応、企業のホームページ等から直に応募するという手もありますが、そうすると、書類の提出や面接の日程の調整、さらには内定後の条件交渉等も全て自分でやることになり、大変手間がかかります。
また、「自分は存在を知らない(又は転職先の候補として見ていない)けど、実は自分に合っている」企業の求人に出会う可能性も低くなります。
そんなわけで、転職活動ではエージェントを使うのですが、その際に留意すべきなのは、巷でよく言われるように、複数のエージェントに登録した方が良いということです。
私も今回の転職活動で複数のエージェントに登録しました。
具体的には、マイナビ、リクナビ、DODA、パソナ等の大手エージェントと、小規模の業界特化型エージェントの合わせて6社くらいに登録しました。
その際に実感できたメリットとしては、以下のことが挙げられます。
・検討できる求人案件が広がる
正直、以前は、「エージェントが持ってる求人案件なんてどこも大して変わらないだろう。だから大手のエージェントに登録しとけばいいや。」と思っていました。
しかし、実際に複数のエージェントに登録してみると、エージェント間で持っている案件は、意外と違っているなと実感しました。
(もちろん、大部分がかぶっていたというケースもありましたが)
これは、エージェントごとに、得意とする企業や業界が異なっていることによるものなのかなと。
ネットなどでエージェントの評判を調べると、このエージェントは外資系に強いとか、このエージェントはエグゼクティブ向けの案件を多く扱っているといったことが書かれています。
ただし、実際にその評判通りかというのは、実際に登録してみないと分からない部分が多いです。
・良い担当者に当たる可能性が高まる
上とも少し関連しているのですが、自分に合う求人案件を見つけ出してくれるかというのは、ある程度エージェント側の担当者の手腕にかかっています。
そのため、いくらエージェント会社が多様な案件を持っていても、担当者がしょぼいと、適切な案件を探り当てることができない可能性があります。
そして、良い担当者(自分と相性が合うか、有能か)に当たるかどうかは運任せな部分があります。
大手だからと言って、必ずしも自分に合う担当者に当たるわけではありません。
例えば、自分のケースでいうと、ある担当者は、私の経歴からして、大手企業の知財または法務以外しかありえないということで、その他案件(コンサル等)については、調べてくれませんでした。
一方で、知財以外にも幅広い形で転職活動をしたいという私の希望をちゃんと考慮してくれて、知財以外の色々な案件を紹介してくれた担当者もいました。
その際、「募集要項の条件は満たしていないけど、可能性がありそうだから、とりあえず応募してみましょう」という具合に、積極的に応募を勧めてくれました。
また、直接の募集は無いけど、ポジションサーチという形で企業に打診したりしてくれたケースもありました。
自分としては、このように、自分の希望をできるだけ聞いて、好きにやらせてくれるエージェントの方が相性が良かったです。
もちろん、複数のエージェントに登録するというのは、転職エージェント側からすれば、あまりありがたい話ではないんですけどね。。
ただ、やはり、転職は自分の人生に大きな影響を与えるものだから、できるだけの手を尽くしたいですよね。
私は、結果として、非常に満足のいく転職活動ができました。
この場を借りて(まあ、誰も見てないでしょうが)、お世話になったエージェントの皆様にはお礼申し上げて、筆を置きたいと思います。
■関連
・何故コンサルではなくIT企業に行ったのか?
・知財の転職市場における求人状況
・転職の企業選びで考えたこと
・転職の企業選びで考えたこと2
・35歳までに読むキャリアの教科書
・「キャリアアップ」のバカヤロー
・会社を辞めます
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今のところ、かなり楽しくやっております!
そこらへんの話は別の機会にするとして、記憶が風化しないうち転職ネタを書いておきます。
今回は、転職活の際にどのようにエージェントを使ったのかという、わりと実用的な内容です。
やはり、転職活動において、多くの場合、エージェントを使うことは必須であると思われます。
(企業からダイレクトにオファーがあったり、よっぽど強いコネがあったりすれば別ですが。)
あと、一応、企業のホームページ等から直に応募するという手もありますが、そうすると、書類の提出や面接の日程の調整、さらには内定後の条件交渉等も全て自分でやることになり、大変手間がかかります。
また、「自分は存在を知らない(又は転職先の候補として見ていない)けど、実は自分に合っている」企業の求人に出会う可能性も低くなります。
そんなわけで、転職活動ではエージェントを使うのですが、その際に留意すべきなのは、巷でよく言われるように、複数のエージェントに登録した方が良いということです。
私も今回の転職活動で複数のエージェントに登録しました。
具体的には、マイナビ、リクナビ、DODA、パソナ等の大手エージェントと、小規模の業界特化型エージェントの合わせて6社くらいに登録しました。
その際に実感できたメリットとしては、以下のことが挙げられます。
・検討できる求人案件が広がる
正直、以前は、「エージェントが持ってる求人案件なんてどこも大して変わらないだろう。だから大手のエージェントに登録しとけばいいや。」と思っていました。
しかし、実際に複数のエージェントに登録してみると、エージェント間で持っている案件は、意外と違っているなと実感しました。
(もちろん、大部分がかぶっていたというケースもありましたが)
これは、エージェントごとに、得意とする企業や業界が異なっていることによるものなのかなと。
ネットなどでエージェントの評判を調べると、このエージェントは外資系に強いとか、このエージェントはエグゼクティブ向けの案件を多く扱っているといったことが書かれています。
ただし、実際にその評判通りかというのは、実際に登録してみないと分からない部分が多いです。
・良い担当者に当たる可能性が高まる
上とも少し関連しているのですが、自分に合う求人案件を見つけ出してくれるかというのは、ある程度エージェント側の担当者の手腕にかかっています。
そのため、いくらエージェント会社が多様な案件を持っていても、担当者がしょぼいと、適切な案件を探り当てることができない可能性があります。
そして、良い担当者(自分と相性が合うか、有能か)に当たるかどうかは運任せな部分があります。
大手だからと言って、必ずしも自分に合う担当者に当たるわけではありません。
例えば、自分のケースでいうと、ある担当者は、私の経歴からして、大手企業の知財または法務以外しかありえないということで、その他案件(コンサル等)については、調べてくれませんでした。
一方で、知財以外にも幅広い形で転職活動をしたいという私の希望をちゃんと考慮してくれて、知財以外の色々な案件を紹介してくれた担当者もいました。
その際、「募集要項の条件は満たしていないけど、可能性がありそうだから、とりあえず応募してみましょう」という具合に、積極的に応募を勧めてくれました。
また、直接の募集は無いけど、ポジションサーチという形で企業に打診したりしてくれたケースもありました。
自分としては、このように、自分の希望をできるだけ聞いて、好きにやらせてくれるエージェントの方が相性が良かったです。
もちろん、複数のエージェントに登録するというのは、転職エージェント側からすれば、あまりありがたい話ではないんですけどね。。
ただ、やはり、転職は自分の人生に大きな影響を与えるものだから、できるだけの手を尽くしたいですよね。
私は、結果として、非常に満足のいく転職活動ができました。
この場を借りて(まあ、誰も見てないでしょうが)、お世話になったエージェントの皆様にはお礼申し上げて、筆を置きたいと思います。
■関連
・何故コンサルではなくIT企業に行ったのか?
・知財の転職市場における求人状況
・転職の企業選びで考えたこと
・転職の企業選びで考えたこと2
・35歳までに読むキャリアの教科書
・「キャリアアップ」のバカヤロー
・会社を辞めます
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2012/05/02 (Wed)
前回の続きで、転職の際の企業選びについて書きます。
前回でもチラッと述べましたが、今回転職するにあたって、知財以外の仕事をやることについても考えました。
自分は、学生時代に弁理士の勉強を始めて以来、ずっと知財業界に身を置いてきました。
そして、弁理士試験に合格し、新卒でメーカーに入って知財実務を経験しました。
普通であれば、ここまで積み上げた知財のキャリアを捨てる手は無いわけですが、ここにきて、「本当にこのまま生涯知財の仕事をやることになっていいのだろうか?」という迷いが生じたわけです。
自分は、30歳前。 年齢的に未経験の分野に移れる最後のチャンスです。
せっかく転職活動をやるんだから、後悔はしたくない。
だから、知財に縛られずに、自分の興味のある業界は全て受けよう!と決意しました。
では、知財以外にどんな仕事に興味があったかというと、一つは経営コンサルです。
自分は、企業の経営についても興味があり、それに関われる仕事もいいなぁと思っていました。
その理由は以下の通りです。
企業で知財の仕事をやっていくうちに、特許権利化だけでなく、事業を有利に進めるために知財をどう取得し、どう活用していくかという知財戦略的なことに興味を持つようになりました。
しかし、知財戦略を考えるための前提条件として、企業としての経営戦略が定まっていなければ、知財戦略が成り立たないということに気付いたわけです。
そうすると、知財戦略よりも上位である経営戦略に係わる仕事の方が面白いんじゃないかと思うように なったわけです。
そのきっかけとなったのが、数年前にやった知財コンサル育成研修です。
その研修では、ベンチャー企業に対しての知財コンサルに関わりましたが、その時、企業の将来にインパクトを与えるのは経営戦略であり、知財戦略は経営戦略の中の一要素に過ぎない、ということを痛感しました。
じゃあ、経営戦略に係わる仕事って何があるかというで調べていくと、企業の企画部や経営コンサルがあるということがわかりました。
その中でも、経営コンサル、特に戦略コンサルは、企業の全体戦略に係わる機会が多いという話を聞きます。
そんなわけで、企業の知財部(法務部)に加えて、コンサルティングファームも受けることにしました。
その他にも、知財の仕事かどうかに関わらず、興味のある案件はとりあえずピックアップし、結局、以下の様な業界(職種)を受けることにしました。
・IT系企業の法務部、知財部
・経営コンサル
・シンクタンク
・M&Aアドバイザリー
こうして見ると非常に節操の無い企業選びをしていますね(笑)
ちなみに、シンクタンクを受けようと思った理由は、調査関係の仕事で理系の知識が活かされるケースがあり、コンサルティングも行っているので、経営戦略の立案にも関われるのではないかと考えたからです。
また、M&Aアドバイザリーを受けようと思った理由は、近年、企業が特許ポートフォリオの強化を目的として買収をするケースが出てきており(Googleによるモトローラ買収の事件等)、今後M&Aの業界で、知財のバックグラウンドを持った人間が重宝されるのではないかと考えたからです。
しかしながら、シンクタンクとM&Aアドバイザリーは、面接を受けたかんじでちょっと違うなと感じたし、先方からもやはり適性が無いという判断をされて、早々に落ちました。
一方、IT系企業の法務部とコンサルティングファームについては、順調に選考が進んでいきました。
最終的に、どちらを選ぶかということで思い悩むわけですが、その際に考えたことについては、またの機会に書きたいと思います。
■関連
・転職の企業選びで考えたこと1
・企業への知財コンサルを体験して2
・転職の際のエージェント選び
・35歳までに読むキャリアの教科書
・「キャリアアップ」のバカヤロー
・会社を辞めます
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前回でもチラッと述べましたが、今回転職するにあたって、知財以外の仕事をやることについても考えました。
自分は、学生時代に弁理士の勉強を始めて以来、ずっと知財業界に身を置いてきました。
そして、弁理士試験に合格し、新卒でメーカーに入って知財実務を経験しました。
普通であれば、ここまで積み上げた知財のキャリアを捨てる手は無いわけですが、ここにきて、「本当にこのまま生涯知財の仕事をやることになっていいのだろうか?」という迷いが生じたわけです。
自分は、30歳前。 年齢的に未経験の分野に移れる最後のチャンスです。
せっかく転職活動をやるんだから、後悔はしたくない。
だから、知財に縛られずに、自分の興味のある業界は全て受けよう!と決意しました。
では、知財以外にどんな仕事に興味があったかというと、一つは経営コンサルです。
自分は、企業の経営についても興味があり、それに関われる仕事もいいなぁと思っていました。
その理由は以下の通りです。
企業で知財の仕事をやっていくうちに、特許権利化だけでなく、事業を有利に進めるために知財をどう取得し、どう活用していくかという知財戦略的なことに興味を持つようになりました。
しかし、知財戦略を考えるための前提条件として、企業としての経営戦略が定まっていなければ、知財戦略が成り立たないということに気付いたわけです。
そうすると、知財戦略よりも上位である経営戦略に係わる仕事の方が面白いんじゃないかと思うように なったわけです。
そのきっかけとなったのが、数年前にやった知財コンサル育成研修です。
その研修では、ベンチャー企業に対しての知財コンサルに関わりましたが、その時、企業の将来にインパクトを与えるのは経営戦略であり、知財戦略は経営戦略の中の一要素に過ぎない、ということを痛感しました。
じゃあ、経営戦略に係わる仕事って何があるかというで調べていくと、企業の企画部や経営コンサルがあるということがわかりました。
その中でも、経営コンサル、特に戦略コンサルは、企業の全体戦略に係わる機会が多いという話を聞きます。
そんなわけで、企業の知財部(法務部)に加えて、コンサルティングファームも受けることにしました。
その他にも、知財の仕事かどうかに関わらず、興味のある案件はとりあえずピックアップし、結局、以下の様な業界(職種)を受けることにしました。
・IT系企業の法務部、知財部
・経営コンサル
・シンクタンク
・M&Aアドバイザリー
こうして見ると非常に節操の無い企業選びをしていますね(笑)
ちなみに、シンクタンクを受けようと思った理由は、調査関係の仕事で理系の知識が活かされるケースがあり、コンサルティングも行っているので、経営戦略の立案にも関われるのではないかと考えたからです。
また、M&Aアドバイザリーを受けようと思った理由は、近年、企業が特許ポートフォリオの強化を目的として買収をするケースが出てきており(Googleによるモトローラ買収の事件等)、今後M&Aの業界で、知財のバックグラウンドを持った人間が重宝されるのではないかと考えたからです。
しかしながら、シンクタンクとM&Aアドバイザリーは、面接を受けたかんじでちょっと違うなと感じたし、先方からもやはり適性が無いという判断をされて、早々に落ちました。
一方、IT系企業の法務部とコンサルティングファームについては、順調に選考が進んでいきました。
最終的に、どちらを選ぶかということで思い悩むわけですが、その際に考えたことについては、またの機会に書きたいと思います。
■関連
・転職の企業選びで考えたこと1
・企業への知財コンサルを体験して2
・転職の際のエージェント選び
・35歳までに読むキャリアの教科書
・「キャリアアップ」のバカヤロー
・会社を辞めます
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2012/04/26 (Thu)
今は次の会社に行くまでの空白期間ということで、仕事は無く、半ニート状態です(笑)
とは言え、退職やら入社やら転居やらに際しての諸々の手続きがたくさんあって、あんまりヒマがありません。
せっかく仕事が無いんだから、あちこちプラプラしたいんですけどねぇ・・・。
とりあえず、記憶がフレッシュなうちに、転職をネタに記事でも書いときたいと思います。
今回は、転職活動の企業選びに際して、私が考えたことについて。
前の記事でも書きましたが、私が転職をしようと決めた大きな理由の一つが、特許権利化だけでなくもっと知財の幅広い仕事をしたいというものでした。
そこで、転職エージェントから紹介された案件の中からアプライをする企業を選ぶにあたって、以下の様なことを考えました。
まず、大手メーカーの知財部は候補から外すことにしました。
大手メーカーであれば、おそらく仕事が細分化されており、現職と仕事内容が大して変わらないだろうから、転職する意味があまり無いと考えたためです。
また、特許事務所も権利化業務にさらにフォーカスしていくことになるだろうから、自分には合わないと思い、候補から外しました。
そうなると、対象は、比較的小さな企業の知財部(法務部)ということになります。
ただし、あまりにも企業の規模が小さくなると、そもそも会社に知財業務が存在しない場合が多くなります。
知財業務が無いことを承知で法務部に行くという手もありますが、さすがに今さら純粋な法務をやるのもなんだかなぁという気がしていました。
というわけで、大きい企業にいけば現職とあんまり変わらないし、小さすぎても知財の仕事ができないということで、そこらへんが丁度いい応募先を探すというのが結構難しいところでした・・・。
この様な微妙なバランスを考慮すると、求人案件の中からいわゆるIT系企業がピックアップされてきました。
IT系企業は創業して間もないところが多いため、まだ規模が比較的小さく、且つ急成長している会社が多いので、採用意欲が旺盛です。
加えて、近年、アメリカのIT業界等で特許訴訟が頻発していることから、知財人員を増強しようという意図があるようです。(これは私の推測ですが)
一方で、必ずしも知財業界に縛られる必要も無いんじゃないのかとも考えました。
一応、未経験でも異業種に移れるギリギリの年齢ということで、知財以外の業界も検討することにしました。
そこらへんの話は次回書きたいと思います。
■関連
・転職の企業選びで考えたこと2
・転職の際のエージェント選び
・35歳までに読むキャリアの教科書
・「キャリアアップ」のバカヤロー
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とは言え、退職やら入社やら転居やらに際しての諸々の手続きがたくさんあって、あんまりヒマがありません。
せっかく仕事が無いんだから、あちこちプラプラしたいんですけどねぇ・・・。
とりあえず、記憶がフレッシュなうちに、転職をネタに記事でも書いときたいと思います。
今回は、転職活動の企業選びに際して、私が考えたことについて。
前の記事でも書きましたが、私が転職をしようと決めた大きな理由の一つが、特許権利化だけでなくもっと知財の幅広い仕事をしたいというものでした。
そこで、転職エージェントから紹介された案件の中からアプライをする企業を選ぶにあたって、以下の様なことを考えました。
まず、大手メーカーの知財部は候補から外すことにしました。
大手メーカーであれば、おそらく仕事が細分化されており、現職と仕事内容が大して変わらないだろうから、転職する意味があまり無いと考えたためです。
また、特許事務所も権利化業務にさらにフォーカスしていくことになるだろうから、自分には合わないと思い、候補から外しました。
そうなると、対象は、比較的小さな企業の知財部(法務部)ということになります。
ただし、あまりにも企業の規模が小さくなると、そもそも会社に知財業務が存在しない場合が多くなります。
知財業務が無いことを承知で法務部に行くという手もありますが、さすがに今さら純粋な法務をやるのもなんだかなぁという気がしていました。
というわけで、大きい企業にいけば現職とあんまり変わらないし、小さすぎても知財の仕事ができないということで、そこらへんが丁度いい応募先を探すというのが結構難しいところでした・・・。
この様な微妙なバランスを考慮すると、求人案件の中からいわゆるIT系企業がピックアップされてきました。
IT系企業は創業して間もないところが多いため、まだ規模が比較的小さく、且つ急成長している会社が多いので、採用意欲が旺盛です。
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