ブログ移転しました!→ 知財部員を辞めた人のブログ < http://ume-patent.com >
社会人7年目の知財担当者がつづるブログです!2012年に大手メーカーの知財部からIT系企業の法務部に転職。知財担当者の日常や知財実務、書評、キャリアプラン等が主なネタ。
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プロフィール
UME(管理人)
某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。
ご意見、ご感想、相互リンクの申し出などお気軽にご連絡下さい!
(なお、確認するまで時間がかかるおそれがあるので、直にブログにコメントして頂いた方が確実です。)
e-mail:tizaibunositappa■yahoo.co.jp
(■に@を入れて下さい)
■twilog
某IT系企業の知財担当者。
社会人7年目(2013年現在)。
学生時代に一念発起して、弁理士の勉強を開始し、翌年、見事合格!
さらに翌年、大手電気メーカーの知財部に就職し、特許権利化を約5年間担当。
2012年、新天地を目指して、IT系企業の法務部に転職!
このブログを通して、知財部員の生き様が垣間見えれば幸いです。
ご意見、ご感想、相互リンクの申し出などお気軽にご連絡下さい!
(なお、確認するまで時間がかかるおそれがあるので、直にブログにコメントして頂いた方が確実です。)
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2013/11/16 (Sat)
先日、 INPITのセミナーに参加しました。
「キヤノンのグローバル事業戦略に貢献する知財マネジメント」というタイトルで、講師はキヤノンの知財本部長の長澤氏。
キヤノンの知財戦略や日本の産業界は今後どうするべきかなどについて詳細な話を聞くことができ、非常に面白かったです。
以下、自分がなるほどと思った点を簡単にまとめます。
■知財戦略について
・リーダーの知財戦略とチャレンジャーの知財戦略
→業界のリーダーであれば、圧倒的な知財力を維持し、第三者特許を徹底回避する。権利行使を確実にするため、無効になりにくいクレームを作る。
→チャレンジャーであれば、業界リーダーを意識した出願をし、とにかく競業で一番強いとこをやっつける 。広いクレームを作り、リーダーを引っ掛ける。
・売上1000億円の企業 VS 売上10億円の企業
→ 売上の少ない方の企業の優位性は明らか。この場合、少々特許にキズがあっても、刺し違える覚悟で来られると、売上の大きい企業は大変脅威に感じる。
・特許でお金を稼ぐよりも、①ライセンスを受けて自社実施の範囲を広げる、②安易に自社技術を他社に使わせない、ことが大事。
・ノウハウにするか?→ 検証性と到達可能性から判断
■産業界の現状と将来
・ひとつの製品に係る特許数の増大:1970年代では1製品(例えばカメラ)に関係する特許がせいぜい100件だったものが、製品がデジタル化した現在では10000件以上の特許が関係するようになっている。
→特許の技術的価値が希釈化した。
・技術開発力より資金力がものを言うようになった。
訴訟件数の増大→資金力がある会社(IBM、サムスン、トヨタなど)以外、訴訟を維持できず不利
資金力のある会社が特許を買収→知財のバブル化
・10年後、20年後を先読みした知財戦略
→ヒント:将来、家は?街は?車はどうなっているか?Apple、Google、サムスンの地位をどうやって奪い取るか?
・日本企業は、とにかく積極的に外に出るべき!外国に行って交渉、訴訟をやる。これができないと特許を売るしか活用するすべが無くなる。これは知財担当者の責任逃れ。
■知財担当者の重要性
・他社に逃げられない、他社がやってくる特許を作るために、知財担当者は不可欠。
・権利化の際は活用を常に意識。これを考えないと知財担当者の存在意義がない。
→①交渉、②訴訟、③ポートフォリオ、どれに使うのか?権利化の際に常に意識(1件入魂)。
普段の自分を考えると、上記のようなことはまだまだ意識できておらず、叱咤激励される思いで講演を聞いていました。
これを機に、会社の戦略についてもっと真剣に考えるようにしたいです。
なお、INPITのセミナーは、第2回、第3回もあるようです。
例年、このセミナーは有意義なものが多いので、興味のある方は下記から参加申し込みをしてみてはいかがでしょうか?
知的財産人材育成推進協議会主催 2013年度オープンセミナー「グローバル事業戦略に貢献する知財マネジメント人財」開催について
◾参考
・丸島儀一の知的財産戦略~
・第1回「国際標準と知財マネジメント」
・第2回「事業競争力と国際標準化・知財マネジメント」
・第3回「知財マネジメント人材と標準マネジメント人材」
「キヤノンのグローバル事業戦略に貢献する知財マネジメント」というタイトルで、講師はキヤノンの知財本部長の長澤氏。
キヤノンの知財戦略や日本の産業界は今後どうするべきかなどについて詳細な話を聞くことができ、非常に面白かったです。
以下、自分がなるほどと思った点を簡単にまとめます。
■知財戦略について
・リーダーの知財戦略とチャレンジャーの知財戦略
→業界のリーダーであれば、圧倒的な知財力を維持し、第三者特許を徹底回避する。権利行使を確実にするため、無効になりにくいクレームを作る。
→チャレンジャーであれば、業界リーダーを意識した出願をし、とにかく競業で一番強いとこをやっつける 。広いクレームを作り、リーダーを引っ掛ける。
・売上1000億円の企業 VS 売上10億円の企業
→ 売上の少ない方の企業の優位性は明らか。この場合、少々特許にキズがあっても、刺し違える覚悟で来られると、売上の大きい企業は大変脅威に感じる。
・特許でお金を稼ぐよりも、①ライセンスを受けて自社実施の範囲を広げる、②安易に自社技術を他社に使わせない、ことが大事。
・ノウハウにするか?→ 検証性と到達可能性から判断
■産業界の現状と将来
・ひとつの製品に係る特許数の増大:1970年代では1製品(例えばカメラ)に関係する特許がせいぜい100件だったものが、製品がデジタル化した現在では10000件以上の特許が関係するようになっている。
→特許の技術的価値が希釈化した。
・技術開発力より資金力がものを言うようになった。
訴訟件数の増大→資金力がある会社(IBM、サムスン、トヨタなど)以外、訴訟を維持できず不利
資金力のある会社が特許を買収→知財のバブル化
・10年後、20年後を先読みした知財戦略
→ヒント:将来、家は?街は?車はどうなっているか?Apple、Google、サムスンの地位をどうやって奪い取るか?
・日本企業は、とにかく積極的に外に出るべき!外国に行って交渉、訴訟をやる。これができないと特許を売るしか活用するすべが無くなる。これは知財担当者の責任逃れ。
■知財担当者の重要性
・他社に逃げられない、他社がやってくる特許を作るために、知財担当者は不可欠。
・権利化の際は活用を常に意識。これを考えないと知財担当者の存在意義がない。
→①交渉、②訴訟、③ポートフォリオ、どれに使うのか?権利化の際に常に意識(1件入魂)。
普段の自分を考えると、上記のようなことはまだまだ意識できておらず、叱咤激励される思いで講演を聞いていました。
これを機に、会社の戦略についてもっと真剣に考えるようにしたいです。
なお、INPITのセミナーは、第2回、第3回もあるようです。
例年、このセミナーは有意義なものが多いので、興味のある方は下記から参加申し込みをしてみてはいかがでしょうか?
知的財産人材育成推進協議会主催 2013年度オープンセミナー「グローバル事業戦略に貢献する知財マネジメント人財」開催について
◾参考
・丸島儀一の知的財産戦略~
・第1回「国際標準と知財マネジメント」
・第2回「事業競争力と国際標準化・知財マネジメント」
・第3回「知財マネジメント人材と標準マネジメント人材」
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2011/11/08 (Tue)
先週末、丸島さんのセミナーに出席するために、虎ノ門の金沢工業大学に行ってきました。
タイトルは、「丸島儀一の知的財産戦略 ~技術で事業を強くするために」!
丸島さんは最近著書「知的財産戦略 」を出したということで、それに関する内容が多かったです。
とはいえ、本人から直に聞く話はとても臨場感と含蓄がありました。
その内容を簡単にまとめてみたいと思います。
知財戦略というのは、まず、事業戦略が前提にあり、この事業戦略を知財の面から実行せしめるものである。
技術系企業においては、まず、技術によって優位性を築き、その優位性を知財によって持続させる。
事業を継続する、又は新たに事業に参入するためには、他社に対する、自社の特許的な強みと弱みの両方を意識しなければならない。
すなわち、自社の強みを確実に守りつつ、 自社の弱みを解消する活動をしなければならない。
この様な活動は、短期間で成果がでるものではなく、技術や事業の先読みをして、5年先、10年先がどうなっているのかを見据えなければならない。
自社の弱みを解消しないまま、事業を行ってしまうと、他社から弱みを責められてしまい、自社の強みを放出することになってしまう。
(その結果、その事業における競争力を失ってしまう。)
以降、この強みと弱みについての具体的な話が続いたわけですが、それは割愛します。
詳しくは著書をお読み下さい(笑)
今回の講義で、自分の中で特に印象に残ったのが、会社において知財部の担当者がどういう仕事をするべきかということです。
上で述べたように、知財部は強みを守り弱みを解消するための活動をしなければならないわけですが、丸島さん曰く、強みを知ることは比較的容易であるが、弱みを知ることは難しいと。
何故なら、開発は強みについては話したがりますが、弱みについては口を閉ざしてしまうためです。
このときに知財と開発(あるいは事業部)との間で信頼関係ができていないと、なかなか本当のことを教えてくれない。
だから、開発や事業部と信頼関係を築いて真実を知ること、そして、開発や事業部が喜んでくれる活動をすること、これこそが知財部の役割だというのです。
逆に、作業的に特許出願、権利化をしているだけだったり、特許収入に固執して、事業のことを鑑みずにライセンスを出すというのは、真の意味での知財の仕事をしていることにはならないということです。
う~ん、なるほど。
なかなか自分には耳の痛い話ではありました。
ここ最近の自分は、それこそ、作業的に仕事をしていたので。
もっと、事業とか開発者のこととかを、ちゃんと考えないといけないなぁと思いましたね。
ツイート
タイトルは、「丸島儀一の知的財産戦略 ~技術で事業を強くするために」!
丸島さんは最近著書「知的財産戦略 」を出したということで、それに関する内容が多かったです。
とはいえ、本人から直に聞く話はとても臨場感と含蓄がありました。
その内容を簡単にまとめてみたいと思います。
知財戦略というのは、まず、事業戦略が前提にあり、この事業戦略を知財の面から実行せしめるものである。
技術系企業においては、まず、技術によって優位性を築き、その優位性を知財によって持続させる。
事業を継続する、又は新たに事業に参入するためには、他社に対する、自社の特許的な強みと弱みの両方を意識しなければならない。
すなわち、自社の強みを確実に守りつつ、 自社の弱みを解消する活動をしなければならない。
この様な活動は、短期間で成果がでるものではなく、技術や事業の先読みをして、5年先、10年先がどうなっているのかを見据えなければならない。
自社の弱みを解消しないまま、事業を行ってしまうと、他社から弱みを責められてしまい、自社の強みを放出することになってしまう。
(その結果、その事業における競争力を失ってしまう。)
以降、この強みと弱みについての具体的な話が続いたわけですが、それは割愛します。
詳しくは著書をお読み下さい(笑)
今回の講義で、自分の中で特に印象に残ったのが、会社において知財部の担当者がどういう仕事をするべきかということです。
上で述べたように、知財部は強みを守り弱みを解消するための活動をしなければならないわけですが、丸島さん曰く、強みを知ることは比較的容易であるが、弱みを知ることは難しいと。
何故なら、開発は強みについては話したがりますが、弱みについては口を閉ざしてしまうためです。
このときに知財と開発(あるいは事業部)との間で信頼関係ができていないと、なかなか本当のことを教えてくれない。
だから、開発や事業部と信頼関係を築いて真実を知ること、そして、開発や事業部が喜んでくれる活動をすること、これこそが知財部の役割だというのです。
逆に、作業的に特許出願、権利化をしているだけだったり、特許収入に固執して、事業のことを鑑みずにライセンスを出すというのは、真の意味での知財の仕事をしていることにはならないということです。
う~ん、なるほど。
なかなか自分には耳の痛い話ではありました。
ここ最近の自分は、それこそ、作業的に仕事をしていたので。
もっと、事業とか開発者のこととかを、ちゃんと考えないといけないなぁと思いましたね。
ツイート
2011/04/18 (Mon)
先週の土曜日は、Smipsという、知財の研究会に出席するために、政策研究大学院大学に行ってきました。
Smipsの存在は、以前から知ってはいたんですが、なんだかんだと参加できず仕舞いでした。
ようやく、初参加とあい成ったわけです。
Simpsでは、全体で3つのセッションに分かれています。
セッションでは、全体で講義をやったり、知財戦略や産学連携などの各テーマにした分科会に分かれたりするという構成になっているみたいです。
まず、セッション1では、昨年の各分科会のテーマ発表と、今年の活動予定が報告されました。
そして、セッション2では、「御社の特許戦略がダメな理由 」の著者でもある、元三菱化学の長谷川曉司氏が講義。
内容としては、著書と共通する部分も多かったんですが、やはりご本人の口から話を聴くのは、臨場感がありました。
その内容をかいつまんで書くと、以下の様。
特許を出す理由について、「技術を守るため」と捉えている人が多いように、特許戦略を守りとして捉えている人が多い。
しかし、これでは、競合他社等から事業を守れるかどうかは、運任せになってしまう。
そうならないためにも、誰に対してどうしたいのかを明確にした上で、出願・権利化を行うという、攻めの姿勢で臨むべきである。
これこそが特許戦略である。
この様なことを、いくつかの事例を挙げながら説明されました。
材料関係の特許戦略の事例が多かったんですが、自分も材料をやってるだけに、イメージしやすかったです。
次のセッションでは、産学連携分科会に出席。
実はこの日初めて知ったのですが、この分科会の講師が私の知り合いの方でした。
産学ベンチャーの組織編成や人材配置のミスによる失敗事例について講義。
ベンチャー企業が失敗するのには、いくつかの共通事項があって、収益が上がる前に先走って新組織を立ち上げてしまったり、採用した人物が期待通りの働きをしなかったりと、人や組織の問題によって失敗することが多いとのことでした。
さらに、産学連携について、現状、どういう課題と向き合っているのかという話もありました。
やはり凄い人なんだなぁと再認識しましたね。
懇親会では、その方に近況報告などをさせてもらいました。
というわけで、Smipsは今回が初めてだったんですが、何でもっと前から出ておかなかったのかと思うくらい、得るものが多かったです!
次回も参加してみよう。
Smipsの存在は、以前から知ってはいたんですが、なんだかんだと参加できず仕舞いでした。
ようやく、初参加とあい成ったわけです。
Simpsでは、全体で3つのセッションに分かれています。
セッションでは、全体で講義をやったり、知財戦略や産学連携などの各テーマにした分科会に分かれたりするという構成になっているみたいです。
まず、セッション1では、昨年の各分科会のテーマ発表と、今年の活動予定が報告されました。
そして、セッション2では、「御社の特許戦略がダメな理由 」の著者でもある、元三菱化学の長谷川曉司氏が講義。
内容としては、著書と共通する部分も多かったんですが、やはりご本人の口から話を聴くのは、臨場感がありました。
その内容をかいつまんで書くと、以下の様。
特許を出す理由について、「技術を守るため」と捉えている人が多いように、特許戦略を守りとして捉えている人が多い。
しかし、これでは、競合他社等から事業を守れるかどうかは、運任せになってしまう。
そうならないためにも、誰に対してどうしたいのかを明確にした上で、出願・権利化を行うという、攻めの姿勢で臨むべきである。
これこそが特許戦略である。
この様なことを、いくつかの事例を挙げながら説明されました。
材料関係の特許戦略の事例が多かったんですが、自分も材料をやってるだけに、イメージしやすかったです。
次のセッションでは、産学連携分科会に出席。
実はこの日初めて知ったのですが、この分科会の講師が私の知り合いの方でした。
産学ベンチャーの組織編成や人材配置のミスによる失敗事例について講義。
ベンチャー企業が失敗するのには、いくつかの共通事項があって、収益が上がる前に先走って新組織を立ち上げてしまったり、採用した人物が期待通りの働きをしなかったりと、人や組織の問題によって失敗することが多いとのことでした。
さらに、産学連携について、現状、どういう課題と向き合っているのかという話もありました。
やはり凄い人なんだなぁと再認識しましたね。
懇親会では、その方に近況報告などをさせてもらいました。
というわけで、Smipsは今回が初めてだったんですが、何でもっと前から出ておかなかったのかと思うくらい、得るものが多かったです!
次回も参加してみよう。
2011/04/10 (Sun)
昨日は、パテントサロンが主催する知財系オフ会に行ってきました。
この知財系オフ会に出るのは、1年ぶり。
今回の模様を3つのトピックから振り返ってみます。
■おもしろい人に出会った!
昨年からこの手の交流会にちょこちょこ出てるかいもあって、だいぶ顔見知りの人も増えてきたように思います。
もちろん、今回初めてお会いした人も多くて、すごく刺激を受けました。
一番驚いたのが、大学時代の同じ学部の先輩と思いがけず再会したこと。
この業界にいるという話は全く知らなくて、声をかけてもらったときには、しばらくぽかんとしていました(笑)
さらに、その会場には大学院時代の研究室の先輩もいて、世の中の狭さを感じましたね。
大学は大阪、大学院は京都にあったのに、東京の青山で会うことになるとは!
それから、「女子大生マイの特許ファイル 」などの著者である稲森 謙太郎氏に初めてお会いしました。
次回作についての話などもチラリと聞けて興味深かったです。
う~ん、楽しみ。!
■twitter
去年との違いを感じた点として、twitterやFacebookについての話題が多く出るようになったということ。
誰々とは twitterで知り合いになったという話があったり、twitterをやっているかと尋ねられたりするなど、 twitterがコミュニケーションツールとしてより定着したように感じました。
もっとも、昨年の時点ではtwitterをやっていなかったので、単に私が知覚できなかっただけかもしれませんが。
(私はtwitter歴約3ヶ月のビギナー)
■募金
今回のオフ会では、例の震災への募金活動が行われました。
私も心ばかりの寄付をしました。
(ほんとに、心ばかりな額なのが申し訳ないところですが・・・。)
募金をした人の中で、希望者はパテントサロンの下記のページに名前が出るそうです。
東北関東大震災義援金 知財系募金活動 ご協力者一覧
というわけで、今回のオフ会も非常に有意義でした!
是非次回も参加したいですね。
(昨年の様子)
パテントサロン 知財系オフ会
この知財系オフ会に出るのは、1年ぶり。
今回の模様を3つのトピックから振り返ってみます。
■おもしろい人に出会った!
昨年からこの手の交流会にちょこちょこ出てるかいもあって、だいぶ顔見知りの人も増えてきたように思います。
もちろん、今回初めてお会いした人も多くて、すごく刺激を受けました。
一番驚いたのが、大学時代の同じ学部の先輩と思いがけず再会したこと。
この業界にいるという話は全く知らなくて、声をかけてもらったときには、しばらくぽかんとしていました(笑)
さらに、その会場には大学院時代の研究室の先輩もいて、世の中の狭さを感じましたね。
大学は大阪、大学院は京都にあったのに、東京の青山で会うことになるとは!
それから、「女子大生マイの特許ファイル 」などの著者である稲森 謙太郎氏に初めてお会いしました。
次回作についての話などもチラリと聞けて興味深かったです。
う~ん、楽しみ。!
去年との違いを感じた点として、twitterやFacebookについての話題が多く出るようになったということ。
誰々とは twitterで知り合いになったという話があったり、twitterをやっているかと尋ねられたりするなど、 twitterがコミュニケーションツールとしてより定着したように感じました。
もっとも、昨年の時点ではtwitterをやっていなかったので、単に私が知覚できなかっただけかもしれませんが。
(私はtwitter歴約3ヶ月のビギナー)
■募金
今回のオフ会では、例の震災への募金活動が行われました。
私も心ばかりの寄付をしました。
(ほんとに、心ばかりな額なのが申し訳ないところですが・・・。)
募金をした人の中で、希望者はパテントサロンの下記のページに名前が出るそうです。
東北関東大震災義援金 知財系募金活動 ご協力者一覧
というわけで、今回のオフ会も非常に有意義でした!
是非次回も参加したいですね。
(昨年の様子)
パテントサロン 知財系オフ会
2010/12/10 (Fri)
先日、国際標準に関するセミナーに出席しました。
今回が3回目で、標準セミナーシリーズの最終回でした。
講師は、金沢工業大学の上條由紀子先生、一橋大学の江藤学先生、東洋大学の山田肇先生でした。
そして、モデレーターは前回、前々回同様、東大の妹尾堅一郎先生。
今回は、各講師が10分程度、標準人材に関するプレゼンをした後に、全員でパネルディスカッションをやるというスタイルでした。
私が覚えているトピックを挙げると以下のようです。
・国際交渉を除いて、標準の専門家はいらない。
標準をツールとして使える人材が必要。
・国際標準化は政治交渉の場。
会議のルールを知らないと大変不利になる。
・(国際交渉の場の)専門家育成は、長期ある必要がある。
標準の世界でコミュニティーが形成されるため。
・標準人材を育成するためのマテリアル(教材)が全く足りていない。
・標準も知財も産業競争力のため。
標準が自己目的化するのは危険。
個人的に印象に残ったのが、山田先生がおっしゃていた、国際会議は「ロバーツの会議規則」というものに則って行われるという話でした。
英米では学校で、このロバーツの会議規則を教育しているそうですが、日本では知っている人は皆無・・・。
(もちろん、私もその場で初めて知りました。)
やはり、日本はこういうところが弱いですね。
逆に、中国や韓国は、諸外国の標準に関する文献を集めたり、人材育成のために国際標準会議の場に若手を送り込んだりしているそうで、国家として戦略的に取り組んでいます。
それから、「標準が自己目的化してしまってはいけない」というのは、各先生が口々におっしゃっていたことでした。
標準を取ることで、産業競争力が強くなるのか、ということを第一に考えなければならないということですね。
各先生とも話がおもしろく、是非個別の講義を聴いてみたいと思いました。
今回で3回にわたる標準セミナーは終わったわけですが、非常に得るものが大きかったです!
これからは標準の分野が熱いということが良く分かりました。
自分も将来的に、何か標準に関わる仕事ができれば良いなと思います。
■関連
・ 第1回「国際標準と知財マネジメント」
・ 第2回「事業競争力と国際標準化・知財マネジメント」
今回が3回目で、標準セミナーシリーズの最終回でした。
講師は、金沢工業大学の上條由紀子先生、一橋大学の江藤学先生、東洋大学の山田肇先生でした。
そして、モデレーターは前回、前々回同様、東大の妹尾堅一郎先生。
今回は、各講師が10分程度、標準人材に関するプレゼンをした後に、全員でパネルディスカッションをやるというスタイルでした。
私が覚えているトピックを挙げると以下のようです。
・国際交渉を除いて、標準の専門家はいらない。
標準をツールとして使える人材が必要。
・国際標準化は政治交渉の場。
会議のルールを知らないと大変不利になる。
・(国際交渉の場の)専門家育成は、長期ある必要がある。
標準の世界でコミュニティーが形成されるため。
・標準人材を育成するためのマテリアル(教材)が全く足りていない。
・標準も知財も産業競争力のため。
標準が自己目的化するのは危険。
個人的に印象に残ったのが、山田先生がおっしゃていた、国際会議は「ロバーツの会議規則」というものに則って行われるという話でした。
英米では学校で、このロバーツの会議規則を教育しているそうですが、日本では知っている人は皆無・・・。
(もちろん、私もその場で初めて知りました。)
やはり、日本はこういうところが弱いですね。
逆に、中国や韓国は、諸外国の標準に関する文献を集めたり、人材育成のために国際標準会議の場に若手を送り込んだりしているそうで、国家として戦略的に取り組んでいます。
それから、「標準が自己目的化してしまってはいけない」というのは、各先生が口々におっしゃっていたことでした。
標準を取ることで、産業競争力が強くなるのか、ということを第一に考えなければならないということですね。
各先生とも話がおもしろく、是非個別の講義を聴いてみたいと思いました。
今回で3回にわたる標準セミナーは終わったわけですが、非常に得るものが大きかったです!
これからは標準の分野が熱いということが良く分かりました。
自分も将来的に、何か標準に関わる仕事ができれば良いなと思います。
■関連
・ 第1回「国際標準と知財マネジメント」
・ 第2回「事業競争力と国際標準化・知財マネジメント」
2010/11/12 (Fri)
先日、国際標準に関するセミナーに出席しました。
今回が2回目。
講師は、東大の小川紘一先生でした。
(ちなみに、前回の様子はこちら。講師は丸島先生。)
セミナーの内容をかいつまんで言うと、以下のようです。
(例によって、私の理解力の無さによって、小川先生の真意と異なっている部分があるかもしれませんが、あしからず・・・。)
日本はこれまで、①多額の研究費を投資し、②大量の研究者を育成し、③特許登録数が世界トップであり、イノベーションに対して官民合わせて多額の投資を行ってきた。
それにもかかわらず、日本はGDPはマイナス成長、雇用も-300万人と、上記の取り組みが全くビジネスに結びついていない。
これは、研究開発に多額の費用をかけ、それを大量の特許で保護するという、伝統的な知財マネジメントが通用しなくなってきているということである。
すなわち、国際標準化が進むことにより、オープン国際分業化が進み、瞬時に技術が伝播してしまう。
このような環境においては、圧倒的な数の特許を取得しても、その効果は知財コストを僅かに減少させるのみであり、人件費等の間接費を下げ、トータルコストを徹底的に削減している企業には太刀打ちできない。
特にエレクトロニクス等のオープン分業化しつつある(すなわち、パーツがモジュール化し、製品がパーツの組み立てでできてしまう)産業分野では、イノベーション投資が結びつかなくなっている。
しかしながら、わずかなに勝ち組企業も存在し、そのパターンは大きく2つに分けられる。
一つが、パーツ同士の擦り合わせが必要な製品を製造している企業で、これにはデジカメや自動車がある。
(この対極にあるのが、パソコン等の組み合わせ型の製品)
もう一つが、インテルに代表されるタイプのビジネスモデルである。
インテルは、DRAMやHDD等の他のパーツとのインターフェース部分をオープン標準化する一方で、MPUをブラックボックス化しており、この部分は徹底的にクローズにしている。
これはオープン標準化を巧妙に駆使した戦略であり、これからの時代の普遍的な勝ちパターンである。
小川先生の講義を聴いて、私が衝撃的に感じた点が2つあります。
まず、多くの日本企業において、大量の研究開発費が、わずかな知財コストのダウンにしか寄与していない点です。
逆に言えば、知財コストが少々かかっても、研究費等を削減し、トータルのコストをより下げれば、勝負ができるということであり、私の常識を大きく覆えされました。
そして、もう一つは、一端モジュール化してしまった製品においては、もはや間接費の高い日本企業には勝ち目が無いということです。
現在は擦り合わせが必要な製品であっても、標準化の流れの中で、モジュール化が進んでいく可能性があり(パソコンは元々、擦り合わせ型の製品だった)、日本のわずかな勝ち組企業も将来的には負け組になってしまうのではないかと思いました。
自分が勤めている会社の製品はすでにモジュール化しているのか、あるいはこれからしていくのかということを考えて、非常に危機感を感じました。
非常に考えさせられるセミナーでしたね。
■関連
・第1回「国際標準と知財マネジメント」
・第3回「知財マネジメント人材と標準マネジメント人材」
今回が2回目。
講師は、東大の小川紘一先生でした。
(ちなみに、前回の様子はこちら。講師は丸島先生。)
セミナーの内容をかいつまんで言うと、以下のようです。
(例によって、私の理解力の無さによって、小川先生の真意と異なっている部分があるかもしれませんが、あしからず・・・。)
日本はこれまで、①多額の研究費を投資し、②大量の研究者を育成し、③特許登録数が世界トップであり、イノベーションに対して官民合わせて多額の投資を行ってきた。
それにもかかわらず、日本はGDPはマイナス成長、雇用も-300万人と、上記の取り組みが全くビジネスに結びついていない。
これは、研究開発に多額の費用をかけ、それを大量の特許で保護するという、伝統的な知財マネジメントが通用しなくなってきているということである。
すなわち、国際標準化が進むことにより、オープン国際分業化が進み、瞬時に技術が伝播してしまう。
このような環境においては、圧倒的な数の特許を取得しても、その効果は知財コストを僅かに減少させるのみであり、人件費等の間接費を下げ、トータルコストを徹底的に削減している企業には太刀打ちできない。
特にエレクトロニクス等のオープン分業化しつつある(すなわち、パーツがモジュール化し、製品がパーツの組み立てでできてしまう)産業分野では、イノベーション投資が結びつかなくなっている。
しかしながら、わずかなに勝ち組企業も存在し、そのパターンは大きく2つに分けられる。
一つが、パーツ同士の擦り合わせが必要な製品を製造している企業で、これにはデジカメや自動車がある。
(この対極にあるのが、パソコン等の組み合わせ型の製品)
もう一つが、インテルに代表されるタイプのビジネスモデルである。
インテルは、DRAMやHDD等の他のパーツとのインターフェース部分をオープン標準化する一方で、MPUをブラックボックス化しており、この部分は徹底的にクローズにしている。
これはオープン標準化を巧妙に駆使した戦略であり、これからの時代の普遍的な勝ちパターンである。
小川先生の講義を聴いて、私が衝撃的に感じた点が2つあります。
まず、多くの日本企業において、大量の研究開発費が、わずかな知財コストのダウンにしか寄与していない点です。
逆に言えば、知財コストが少々かかっても、研究費等を削減し、トータルのコストをより下げれば、勝負ができるということであり、私の常識を大きく覆えされました。
そして、もう一つは、一端モジュール化してしまった製品においては、もはや間接費の高い日本企業には勝ち目が無いということです。
現在は擦り合わせが必要な製品であっても、標準化の流れの中で、モジュール化が進んでいく可能性があり(パソコンは元々、擦り合わせ型の製品だった)、日本のわずかな勝ち組企業も将来的には負け組になってしまうのではないかと思いました。
自分が勤めている会社の製品はすでにモジュール化しているのか、あるいはこれからしていくのかということを考えて、非常に危機感を感じました。
非常に考えさせられるセミナーでしたね。
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